なぜかわからないが地下鉄に乗ると安心することがあった
基本的に、地下鉄は移動時にはあまり使いたくない
2分おきに来る山手線の方がはるかに早く目的地に着くし
地下に降りる長い階段も地上の電車には必要ない
予想以上に時間がかかっていつもギリギリの僕は
遅刻してしまうのだ
それでも
疲れているときとか長旅の気だるさのなかで
地下鉄に乗ると安心するのは
たぶんそれが記憶と繋がっているからか と思った
たとえは山や川がある人にとって懐かしい風景であり
過去と繋がっているのであれば都会で育った僕は
いつも一人でどこかに行く時に乗っていた地下鉄は
懐かしい場所だ
JRの駅は幼い僕には家から遠すぎて、
大学に入るまでは使っていなかった
どこか人工的すぎてよそよそしいJRの駅よりも
いつも空気が淀んでいて地下鉄に特徴的な音と風の方が
慣れ親しんでいたのかも知れない。
小学校に入る前から毎週僕はそれにのってプールに通っていたし
高学年になると塾に通うためにそれにのっていた
そう。いつもどこかから帰ってくるときに乗っていた地下鉄
疲れ切って外国から帰ってくるときも
家まで運んでくれたのは地下鉄だ
だからたぶん地下鉄に乗ると安心するんだろう。
切符を信じられないくらいのスピードで切っていた人たちは
一体どこに行ってしまったんだろう
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