今日前の前を走っていたワゴンがかなり変な運転で、
千駄ヶ谷から市ヶ谷を抜ける、あれはなんていう通りだろう。
その通りが終わる、目白通りにぶつかるところで
首都高5号線の江戸川橋出口の方向に走っていった。
江戸川橋出口は結構わかりづらく、
直進できるが行き止まりの道が左に、
出口なので絶対に入れない道が真ん中に
小道が右にある。
ワゴンは当初左折して目白通りを練馬方面に向かうそぶりを見せていたが、
どこかでクラクションの音がした直後ふらふらと
迷うように直進でその出口方向に向かっていった。
僕は左に曲がり、ワゴンの行方は見えなくなった。
直進して左に入る車は地元の車だけだ。その先は大通りにも繋がっていないし
住宅地しかない。ワゴン車は首都高の出口を逆走し始めているかもしれない。
エミクロはかなり心配しており引き返そうと言う。
めんどいので引き返さなかった。
というよりは、もしワゴン車が逆送しているのであれば
出口から出てくる車にぶつかるのはほんの1分もかからない。
首都高は基本的に入り口で料金を払う。首都高内部で降りれば
料金は発生しないため、出口は高速からすぐ地上に出る。
降りるのかかる時間は長く見積もっても30秒未満。
ワゴン車が高速にたどり着いて逆走と気づくか、その前に
降りてきた車と衝突するか、いずれにせよ目白通りは
そんなに簡単にUターンできる通りではなく、間に合わない。
エミクロを送った帰り道、その江戸川橋出口の左隅で
ボンネット部分が大破した乗用車がレッカーされていくところだった。
首都高5号線はいつだってある程度混んでいるし、
ある程度急なカーブで減速するようになっているから
江戸川橋出口の出口付近で出ているスピードはまあ、
50km/h以下くらいのものだろう。
幸い運転手はレッカーの運転手と話しており無事だったようだが、
ワゴン車がどこまですすんだかによっては、
ものすごい事故になってもおかしくなかった。
人が死んでもおかしくなかった。
いや、もしかするとワゴン車の運転手は死んでいるのかも知れない。
いかにも業務用の安いワゴン車という風采だったあの車には衝撃を
緩衝するボンネット部分が無く、当然エアバッグもついていないだろう。
ある意味では見殺しだ。
あるいは、ワゴン車は左の直進できる行き止まりの道に進んで、
これは全く別の事故なのかも知れない。
しかし高速道路の出口に向かった2台前の車をどうやって静止すれば
よかったんだ?