金沢に行った目的は主に金沢21世紀美術館だった。
この美術館を知ったのは以前エントリーで書いた
museum link passを森美術館でもらった時が一番最初だったのではないかと思う。
もちろんもらったときは行こうとは全然思わなかった。遠いし。
その後直島に行き、カフェまるやのブログに
21世紀美術館について、あるいは冬の金沢について書いてあり
それを魅力的に感じたり、美術空間散歩という本を見て、
さらに国内の往復分のマイルくらいなら十分貯まっているなど色々な
要因が重なって行ってみる事にした。
21世紀美術館の特徴は確か建物に
どこからでもアクセスできるというもので、上から見ると円形の建物の
いくつかに入り口があり、それは出口でもある。

館内は展示スペースとそうでない場所が透明のガラスで隔てられており、
遠くからなら展示スペースの一部が覗ける。

建物は周囲が円形だが、内部の展示室?そのものは直方体で
構成されているようだ。

美術館の建物そのものに付随するというか、建物そのものを作品として
使用しているAnish KapoorとJames Turrellの作品はたぶんいつ行っても
見られるはずで、
特にAnish KapoorのThe Origin of the Worldは
今回見た中で一番インパクトを受けた。
コンクリートの斜めの壁面に真っ黒な楕円形の空間が存在し、
それが穴なのかあるいは斜めの斜面に描かれた円なのか、
穴ならばどこまで繋がった穴なのか全くわからない。
光が完全に吸収された黒なのだ。
21世紀美術館の親切なところはこういった作品に解説のA4くらいの紙が
置いてあるところで、それによれば少ししゃがんで見てみようとある。
しゃがんでみてみると、楕円は完全に円形に見える。深淵な真円が
出来上がり、その瞬間うわあ、すげえなと理屈抜きで体感できる。
これは行ってみることをおすすめする。

James Turrellはタレルの部屋と書かれた展示室で
直島と同じopen skyがある。ここではblue planet skyという作品名だった。
しかしこの部屋には直島のような排他性というか特別な
空間という意識はとても低い。
なぜかと言われると困るなと思って少し考えてみたのだが
これはやはり美術館の建物そのものが出す雰囲気なのではないかと思った。
直島にある地中美術館が非常に鋭利な感覚があり、
かつ世界的観光地となった島自体の非日常さを人工的に演出している事に比べて、
21世紀美術館はそのコンセプト通りみんなが楽しむ雰囲気がある。
たぶんそれが「タレルの部屋」という名前にも出ていて
部屋自体の雰囲気を変えてしまうのだ。

もう一つ。
この美術館の常設展示でインパクトがあるのはプール。

普段言うことを聞かない(かどうか知らないが)幼稚園児達がみんなで
のぞき込んでいるのはプールの中に人がいるからだ。
この光景は初めて見る人にはとても不思議で、なんで?と思ってしまうだろう。
僕は知っていたので周りの人を観察して面白がっていたが
そういうのはひねくれ者のすることなのであまりおすすめしない。

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