MOBILE ART IN TOKYO
-CHANEL CONTEMPORARY ART CONTAINER by ZAHA HADID
ザハ・ハディッド (Zaha Hadid) のデザインによるシャネルの移動式
現代アート展示。
この人、googleでイメージ検索すると作品が出てくるが、
家電外装設計者としてはこの曲面、
実際に物を作る側はすげえ苦労するだろうな
と思いながら展示を見る。
移動式、ということで結構安っぽい素材を予想していたがFRP?とか
なのだろうか?プラスチックのような素材をネジ固定でつなぎ合わせている。
内部にも外からみた建物と同じような曲面で展示エリアが作られており、
1m~2mくらいピースに別れている。
よく見ると白い面にはラメが入っており、1ピースだけでも200万くらいは
するんじゃないだろうか。
展示最後のエリアには日光が天井から入り込んでいたが、
東京ドームのようなイメージで
透明なビニール素材の天井をエアーで押し上げている。
面白かったのはエアーバルブが一つのピースに3つあったが
それぞれ2つしか使用していなかった。予備用だろうか。
展示作品の中で知っているアーティストは束芋(tabaimo)(前回展示の感想)
だけだったが、相変らず奇妙にリアルな動きを見せるインスタレーション。
その束芋の展示も、円錐を上から見下ろす形で
対角にプロジェクタが設置されており、おそらく6台で投影している。
つまり360/6で1台60度担当しているが、合わせ目の見えなさ・
像のゆがみのなさはすごいと思った。この投影方法を考えつく方もすごいし
作品もモノクロでブランドイメージに近い気もする。
展示場に入ると、まずモデル風の女性からクリエイティブのmp3プレーヤを
渡される。一見ゲイのような声が始まり案内に沿って立ち上がると、
その後全作品の解説、というか解説ではないが
イメージ喚起のためのアドバイスのような流れ。
人数制限をかなりしている理由も、作品をある程度の個人的空間を
確保しつつ観賞してもらうためでなるほど良い。
流れてくる音楽も良く選んでいる感じ。しかし今思い出せと言われると
思い出せないタイプ。
しかし、途中から解説なしで自分のペースで見たくもなる。
この、混まない環境作りはとても良いけれど。
豪華展示パンフレット付きで無料。
5人出来ていて1枚余ったチケットを下さった方、ありがとうございました。
そうだ、建物の下に紫色っぽいペイントがあったが夜光るっぽいな。
時間があれば見に行ってみたいもんだ。
とにかく、非常に金がかかっている。
場所は原宿駅から歩道橋を渡って東京国立代々木競技場オリンピックプラザ。
印刷出来る地図とかがあまり無い。google mapsで。
Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2008年 07月号 にも建物の写真とか。