city luminaire 新宿が空の中に建つみたいに

city luminaire

西側を見ると、曇った空に新宿の街があり
一種異様な明るさで雲を照らしていた。

この街は本当に明るい。
家でエミクロ君と夕飯を食べていると
窓から花火の切れ端が見えた。

神宮かと思ったがどうやら東京湾のようだ。
方角的には真南で、ビルの谷間からしか見えない。

マンションは屋上があって、上がってみると数人の先客がいた。
しかし、地上100mを超える高さでも乱立するビル群の間でしか花火を
確認することが出来ない。

それでも音は聞こえてきて、それなりに見えだした頃に風下になって
花火は煙にまみれてほとんど確認できなくなった。