Paypal in Japan ペイパルの日本進出とEコマース、電子マネー

少し前の日経の夕刊?の一面に、Paypal日本進出という記事があった。

そもそもPaypalは既に日本語に対応していて、日本のサポートセンターもあるので
日本進出??という印象を受けたのだが、
確かに国内の電子商取引で支払いに
Paypalを使用しているところは見かけたことが無く、(Tokyo Art Beatくらいだ)
そう言った意味での進出なのかと思う。

Paypal(メールアドレスに対して送金がクレジットカード経由で行われる)
は2000年くらいから自分は使っていた。

個人が利用できることから、ebayなど
海外のオークションで何かを落札するとその支払い方法として
現金を封筒で送るか、Paypalか くらいしかなかったのだ。真面目に。
海外口座への銀行振り込みは落札した商品が2000円くらいで
手数料5000円、とか全然使えないために。

色々あって現在自分の口座にはドル立てで、
1500ドルくらいの残高があるのだが、
この使い道はPaypalを支払いとして受け入れている、例えば
flickrのプロアカウント、年間9.69ドルのnamecheapのドメイン
海外での通販で利用している。
ドル決済であれば口座のドルはそのまま支払われ、手数料を払う必要が無い。

日本国内の銀行の送金に対応したのがいつ頃かわからないが、
Paypalは国内への送金も対応している。
Paypalが倒産するのがこわいので銀行に送金したい、と思ったりして、
送金も考えるのだがドル安いし為替手数料2.5 %+300円と高いためやってない。

ただ、ヨーロッパでの電子商取引におけるPaypal決済が20%を超えているところを見ると、
今後国内進出で使い道がありそうな気配はある。
(どっちにせよドル建てで持っていると為替レートでやられるんだが)

少し考えたが
上述の記事のようにPaypalを電子商取引における電子マネーを
ひとくくりにするのは間違いに思えた。

ソニーのフェリカ上で成り立っている国内の電子マネーは、
必ず利用に「リーダー」が必要になる。
PCに標準搭載だったり、最近ではテレビのリモコンに搭載されたりもしているが
この販売価格2000円程度のリーダーの普及がネックになり
なかなか電子商取引での決済に一般的に利用されるのが厳しいだろう。

楽天がEdyを子会社化したため、何かてこ入れでリーダーを普及させる可能性は
あるものの、Paypalの潜在的便利さにはかなわないと思われる。

ただ、利用店舗側の手数料が非常に安く赤字体質のEdyに対して
殿様商売で来ると思われるPaypalとの対決はあるかもしれないな、とも思う。

現にamazonはEdyでの支払いに対応しているが、
Paypalの支払いには全世界的に対応していない。

仕組み上、Paypalはクレジットカードからチャージされるため
クレジットカード以上の手数料を取らないことには成り立たない。
(Edyは現金入金があるため、この部分でぎりぎり成り立つ)
そのためこれはおそらくクレジットカード以上の手数料を請求するPaypalは
Amazonに選択されていない。

ということで、
日本にペイパルが入ると結構爆発的に使用されるんじゃあないかと
思ったり思わなかったり。。
使われるかどうかのキーは楽天、ヤフオクあたりでしょうか。