Tsukishima 月島もんじゃfeat.ウエダク

Tsukishima
ウエダクとカルネヤでバーガーを食べ
MOTでSORENARIの展示を見て、
その後徒歩で月島に向かった。
徒歩で向かうには少し許り距離がある事は
重々承知していたのだが、何せ我々には十分すぎる時間があり、
速いことが常に良いことではないという認識があった。

都下に住んでいるウエダクは上京するときに
様々な持ち物を持っている。

それは若干過多なのではないか、と問いかけるに
十分な持ち物の量である。
基本財布しか持たない私とは正反対である。

今回もウエダクは都内の地図をカバンの中から
まるで青くて丸い猫型ロボットのように颯爽と取り出して見せた。

スマートフォンを使いこなさない我々にとって
その無駄な装備が今回ばかりは役に立ったという様相である。

今ここはどこなのか、という命題に対して紙の地図は
索引はあっても検索は出来ないのである。
検索は手動で行われた。ええと、清澄白河。
それで月島は若干西の、海の方にあった。

おおよその位置を頭にたたき込み、一瞬持ってもらえる?
とウエダクに聞いて結局その後地図が開かれることは無かった。

途中ドクター・ペッパーという強烈な人工的飲み物を
ほぼ10年ぶりくらいに飲みエネルギーを補強した後、

歩くこと1時間くらいで海なのか川なのかわからない
水辺の大きな橋を渡り、文字通り島である月島に入った。
それが冒頭の写真である。

しかし目的である「もんじゃ」屋が1軒しかない。
これでは本当に困ってしまう。手段の目的化、というやつである。

いつの間にか月島に着くことが目的になっており
もんじゃを食べることは手段になってしまっていた!

しまった、と思いながらも、月島駅から出てきたOL風二人組が
スマートフォンらしき物で目的地を確認しているので、
これは間違いなくもんじゃだろう、と思いついて行くと、違う。
なんかビルのテナントに入って行ってしまった。

途方に暮れながらも、闇雲に歩いて行ってみると
なにやら右側に食べ物問屋らしき看板がある。

そちらに引き寄せられて行ってみると
そこがもんじゃ通りだった。50軒以上もんじゃ屋がある。
そこはもう もんじゃ・パラダイスであった。
1時間半も歩いてきたかいがあるというものである。

たいへん感銘を受けたがそこですぐに店に入ってしまっては
情報化社会の申し子である我々が廃る、ということで
早速食べログで検索である。

そしたら食べログ、有料会員じゃあないと順位並べ替えが
出来ないというなんというブルジョア向け・サーヴィス!
我々には太刀打ちできない。
情報が金になるとはまさにこのことであるが、
我々は情報化社会の申し子であり
これくらいの情報に金を払うことは敗北と
感じ得る。

情報を我々自ら得るべく、
結局通りを1往復する手前で、威勢の良いおばちゃんに客寄せされて
入った店、それが

えっと 店名わかんない。
ごめん。

monjya

いずれにせよ、もんじゃといえばベビースターだろう
という東京生まれ東京育ちの私の意見を
うさんくさい目をしながら受け入れたウエダク、

その後もさんざんもんじゃの食べ方がなってないと指摘されつつも
ほぼ初もんじゃを体験し、無事都下へ帰宅した。

ちなみにその時私の来ていたTシャツは
80kidzの週末戦士である。
文字通り(花粉と果敢に戦う)週末戦士の様相であった。

めでたし、めでたしである。