Tour Panda 2013 電気グルーヴ ツアーパンダ2013

眠らないのに眠くない~
泡沫の芝居~

このところずっと電気グルーヴしか聞いていなかった
誇張でも何でもなく、
電気グルーヴの人間と動物しか聞いていなかった
このものすごい中毒感と、
さらにずっとループしていても飽きない感じは
かなり久しぶりだと思われる。

そうだちょっと前に日経新聞の夕刊(という衝撃的な場所に)
最終ページにサカナクションの記事が
非常に長く掲載されていて、そのなかでボーカルが

歌詞をリズムにする、踊れるものにする、それでいてポップさは失わない。
民謡や童謡などからイメージを取り込んだ。
歌詞で私小説的な展開は前作でやり尽くしたから

「これじゃあ踊れない」
みたいなコメント。

それでこれだけ非常にマスなターゲットに対して
成功している感じ、
あれも、ものすごいなと思ったけど、

電気グルーヴの場合
本人達のインタビューにもあるんだけど
韻を踏んでいるわけではない、しかし意味はない歌詞
洋楽でそこだけ聞き取れた時あるじゃん?みたいな感覚、
歌詞そのものがリズムになるというか、耳に残りつつ癖になる

それを狙ってやってのけているところ、
自分たちが意図しても全く違ったとらえられ方をされる事への達観、
そういったものが伝わってくるのもちょっと他を超越している感じまである。

で体調不良のまま中国から帰国した次の日ツアーパンダ最終日の
Zepp divercityに行ってきた

初っぱなから点滴を打った状態で
「シャツでっかくね?」で始まったライブだったが
2時間半ずっと楽しめた。しかしMC楽しい。

MCの楽しさの分が4割くらいあるんじゃあないか、
もうちょっと長くやっていいんじゃないかと思ったが、
後ろで「テクノだろー・テクのやれー」という訳の分からない奇声をあげる
観客が一人いてくじかれた様子。

最後はtwitterに反映するデマを嘆き、
観客との非常に統制の取れたコールandレスポンス

ピエール瀧「インターネットに」
客「偽りなし!!!!」
二人のやりとりにも常にクールなサポート牛尾(現LAMA)くん 爆笑
というシーンが印象に残った。

アンコールが終わり、館内放送が終わった後に再度登場する
このあたりも流石である。

思わず「電気グルーヴのメロン牧場―花嫁は死神 4」を購入してしまったが、
その中でもtwitterによるデマの拡散にはほとほと参っているようであった。
あとあれだ、アルバム20の時に4時間半ライブやったって書いてあったな。
うち2時間くらいMC。観客死屍累々。わらった。

ちなみに、花嫁は死神だが、
読んでいるページ4割くらいにうんこの話が出てくるので
あまり電車で読むことはおすすめしない。
読んでいると思わず文学的書物が読みたく
ばからしさであるので、
逆に久しぶりにきちんとした本が読みたいなと
思った場合にはおすすめできる。

当日の様子がWOWOWで放送されるらしい。
MCは全カットか!?