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3d_printer 3d printer (2014年7月 2日) twitterでこの記事をつぶやく

3Dプリンタ生まれて初めて使った。
10年ほど前にXYZの切削CAMを研究室で使って以来で、
基本的にはこのXYZの切削CAMと同じ動きをする。
音まで似ていて非常に懐かしい感覚を味わった。

切削CAMはエンドミルがデータに沿って削っていくわけだが、
削る材料の固定、Z高さ合わせ、それからエンドミルの回転速度や
移動速度にコツがあって研究室ではそれが脈々と受け継がれていた。
アクリルを削るときはこれくらいの回転数にしないと溶けた材料が
エンドミルにくっついて削れない、とかそういう話である。

3Dプリンタもそれと全く同じような事が言えて、
全然簡単じゃないなと言うのが印象。

3Dデータを作ることが出来れば、3Dプリンタ用のソフトで
データを変換してパスの作成とかまでは5分~10分で出来る。

ただしそこから設定できるパラメータは多岐にわたり、
積層の高さ、送り速度、送り距離、材料を溶かす温度、体積密度など
どれが最適値なのか分からない。とりあえずデフォルトでやったら
失敗した。
とりあえずデフォルトで使い始めるのには15分くらいしかかからない。

3Dプリンタなら何でも出来る風に思われているのだが、
データとして空中にあるモノは出力できないのでサポーターと呼ばれる
架橋のような構造の出力等も必要になる。

架橋をなるべく作らないためには3Dデータの座標を考えて
データ変換する必要とかがあり、
こういう細かい部分で時間がかかる。
物理的にCADと3Dデータが離れていたために余計になんか
こまこまと時間が累積される。

さて、これらパラメータを設定しデータを流し込んでから、
ABSの場合だと受け台(100℃くらい)と
出力ノズル部(230℃くらいまで)の温度上昇が始まり、
3-5分くらい待ってようやく温度上昇が完了し、出力し始める。
早ければ数分、長いと10分くらいでああ駄目だ失敗、みたいな繰り返し。

最初は送りが早すぎてかつ内部の体積密度が低すぎて
形も再現できていないし中身がスカスカなものが出来上がった。

精細なモデルを作りたいので送りを遅くして階層を細かくしたところ、
溶け固まった材料がノズルに付着、ノズルが材料に埋まり送れなくなった

中間地点を探しているうちにちょっとめんどくさくなって諦めたのが
今日の所まで。

冷却、温度上昇繰り返すので
微調整をしているだけで時間ばかりかかる。

3Dプリンタをまともに使うための使いこなし術が必要になっていて、
1週間くらいで設計完了したい!と思っている中で
会議やら何やらで半分くらい時間を持って行かれる中、
半日くらい3Dプリンタに時間を取られると
手段として使いたいだけなのですわ外注か!
という感じになってくる。

しかし手元にすぐに出来てくると言うのはものすごい魅力なので
そことの戦いになる。

しかしこの温度上昇。
なかなか電気を食うと思う。

出来上がってくるモノの完成度が低いというのは当たり前としても
材料と時間、電気代、、、と考えるとちょっと欲しいなあと思っていた
家庭導入も完全に遠のく。

Form1はでもすごいと思ったので、(あれはレーザー照射で固化なので
材料を溶かして所謂インクジェットプリンタ的に積層する手法とは異なる)
選び方とかも結構難しいなと思う。

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2014年7月 2日 23:28 | Cat: memo , other


title 3d printer (2014年7月 2日)

3Dプリンタ生まれて初めて使った。 10年ほど前にXYZの切削CAMを研究室で使って以来で、 基本的にはこのXYZの切削CAMと同じ動きをする。 音まで似ていて非常に懐かしい感覚を味わった。 切削CAMはエンドミルがデータに沿って削っていくわけだが >>>
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