2003/8/20-21 -富士登山日記(夜間登山)-

・服装
 薄手のパンツ
 Tシャツ2枚重ね着
 スニーカーソックス
 adidasの登山靴

・持ち物

 karrimor ridge SL30 black につめこんだよ。

食料系 着るもの系 その他
 水 1.5l (500ml*3)
 チョコレート (cacao 70%)
 ウイダーイン4袋 (energy)
 ポテトチップス (コンソメ)
 菓子パン

あまったもの
 なし
 ちょうど良かった。
 雨具(ゴアテックス)
 防寒具
 (長袖の薄いシャツ
 +スノボウエアの上)
 ニット帽
 軍手
 タオルマフラー
 タオル
 登山時に履く靴下
 サングラス

使わなかったもの
 替えのトランクス

 ちょうどよかった
重要度大
 ヘッドライト
 登山道の地図・ガイド 
 (アルペンガイドからのコピー)
 登山計画のプリントアウト
 ビニール袋*2(ゴミ袋としてetc)
 デジカメ+三脚

重要度中
 ウエットティッシュ
 携帯酸素

使わなかったもの
 絆創膏
 ホカロン
 小型バーナー
1. 自宅-富士宮新5合目

・交通手段
□小田急小田原線急行 新宿駅14:31 → 16:00小田原駅
□JR東海道本線静岡行き 小田原駅16:10 → 16:47三島駅 往復3000円
□富士宮口富士登山バス 三島駅17:30 → 19:35富士宮口新五合目 往復3000円

荷物のつまった買ったばかりのkarrimorを背負って、自転車に乗って家を出る。
まずはコンビニで500ml×2本ミネラルウォーターを購入。
これで合計1.5lの水を持っていることになる。
14:00頃、新宿到着。前日研究室に泊まった鈴木君が現れる。
浅田は5l小さいサイズのkarrimorを買っていた。ほとんど同じ。
ウエダはどっかの軍からの払い下げ?のザックを背負っている。
gamiさんは下北で合流することに。

電車に乗るとさっそくウエダがヘッドライトを忘れていることに気づく。
持ってきたアルペンガイドのコピーを全員に回して、 こんな感じ、と確認。

特に問題なく三島に到着。
しかしながら、天気が悪い。ずっと曇っていて、しかも曇り空に向かっていくような感じ。
薄暗い。そして夏なのにそれほど暑くない。富士山は全く見えない。
あ、ちなみに三島はJR東海なのでSUICA・イオカード使えないよ。

駅を出て左にある切符売り場でバスの往復切符を購入、出発するまでに夕飯を軽く食べることに。
gamiさんと僕はモスでセットとコーンスープを。他はコンビニの前で食べている。
裸足にローファーの女子高生にめろめろな浅田。
ここでおやつを軽く買ってバスに飛び乗る。時間ぎりぎりだ。
バスに乗ると、驚いたのは外人が多い。5:5くらいで外人。日本人は僕らと、受験を控えたような
高校生が二人。数学が出来ないと嘆いている。

登山バスは2時間と結構長い。
三島市内を抜けて、どんどん坂道をあがる。やがてそれは山道になって、くねくねとし出す。
気づくと霧が出ていて、バスは霧の中に入った。
ヘッドライト無いと無理じゃね?とかウエダに誰かが言っている。
山道の霧は濃くなり、本当にこれで登れるのかというくらい濃くなってきた。
視界は最悪で10mくらいになった。まだまだ山道は続く。
富士サファリパークなんかを超えているうちに、窓ガラスが曇ってくる。
窓を開けるととても涼しい。というか寒い。

5合目まであと30分くらいになったころ、突然霧が晴れ、富士山の頂上までが見える。
夕方だったからか、山が黒い。頂上に雲が少しからまっている。
それから後はずっと視界が開けていた。霧を抜け、実はすでに静岡周辺を覆っていた雲も
抜けていた。五合目は標高2380m。実は結構高い。

到着した頃にはすっかり日が落ちて、なんの明かりもないバス停はバスが去ると真っ暗。
ヘッドライトがないとバッグの中身も見れやしない。
登山の準備をして、アスファルトに寝ころぶ。
星がすごかった(by コーネリアス)


2.五合目-頂上

time table (次の場所まで歩く時間)
時間 場所 僕ら アルペンガイド
19:30 バス停    
21:00出発 新五合目 25分 30分
21:25着
発不明
新六合目 合計65分 20分
通過 六合目 40分
22:40着
22:55初
新七合目 45分 40分
23:40着
23:55発
元祖七合目 35分 40分
24:30着
1:50発
八合目 50分 30分
2:40着
休憩不明
九合目 合計60分
30分
3:40着
休憩不明
九合五勺 合計60分 30分
4:35着 頂上    
5:13 ご来光    
7:00発 頂上 75分  
8:15 七号五勺 15分  
8:30 7合目 60分  
9:30 宝永山火口 20分  
9:50 新六合目 10分  
10:00 新五合目    




□プラン
 登山開始21:00頃(体を慣らすためにバス停で時間かせぎ)
 →新六合(左折)→七・八・九合通過→九合五勺
 →頂上神社(左折,西方向へ)→剣が峰(測候所前3776m) 2:00am頃着、休憩・仮眠
 日の出5:00am頃(日の出後、測候所北端より西側デッキへ、山の影が見える)
 火口一周後、御殿場下山道→砂走りに入り1km程度のところで宝永火口への分岐→
 宝永火口底→新五合目着(午前中)

□実際
 登山開始21:00頃(体を慣らすためにバス停で時間かせぎ)
 →新六合(左折)→七・八・九合通過→九合五勺
 →頂上神社(右折,東方向へ)→ 日の出5:13am
 (日の出後、剣が峰(測候所前3776m登頂)
 御殿場下山道→砂走りに入り1km程度のところで宝永火口への分岐→
 宝永火口底→新五合目着(10時)

となった。

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さんざんネットでルートやその他を調べあげた。
そして、高山病と寒さ。これが今回の登山で一番の敵になることもわかった。
十分対策を立てるべく、
5合目でどんどん登り始める人達を尻目に僕らは1時間半待機した。
この気圧に慣れるためだ。

五合目は、下界の光が雲で遮断されていて☆がとてもよく見えた。
天の川までも見えた。
真っ暗ななか、それでも富士山のシルエットが浮かび上がっていて、
山小屋の光がいくつか見えた。時折空を飛行機が飛んでいるのが見えた。
火星も明るく光っている。

ヘッドライトを首にかけ、五合目を出発。ライトが無いと何も見えない。
ライトは頭に装着すると結構重い感じがするし、高山病の頭痛を誘導してしまいそうで首にかけた。
特に問題なかった。

隊列はペースメーカーgamiさん、一番体力の心配な鈴木君、
普通ウエダ、後ろにペースを勝手に上げそうな僕、へたすると走り出すんじゃないかという浅田の順。
これはかなり良い隊列だった。

五合目から、たんなる階段も少し息苦しい。
地図を見たり、星を見たり、下界の光を見たり、のんびりと登る。
寒いくらいで長袖にゴアテックスを来ている。
岩だらけの道だ。

時折5合目で売っている杖に付いた鈴の音が遠くから聞こえて、
やがて近づいて僕らを追い抜く意外音がしない。
僕らが歩く音だけがする。

新六合目で山小屋を横目に少し休憩して、左折して登る。
特につらくもないし、冗談を言い合いながら、なるべくペースを落として登る。
何人かに抜かれた。
高山病は速く登るとかかりやすい。僕らは本当にゆっくり登った。

僕らが登った斜面は南側になるのだが、東側の稜線からやがて月が昇ってきた。
明るい。

旧六合目は山小屋が無く、標識を見落としたのか通過していた。
七合目前でウエダがトイレに行きたいと言い出すが、
七合目にはなぜかトイレがない。鈴木君が休憩を必要としていたので
ウエダ・浅田はそのまま登り僕らは休憩した。すでにかなり鈴木君は消耗している。

休憩を途中に何回かとりつつ、八合目に向かう。
八合目ではウエダと浅田がemergencyシートにくるまって待っていた。
ウエダはなんか無駄に沢山の荷物を持ってきていた。

鈴木君がかなり限界で、長く休憩をとることに。
結局彼は吐き、寒さで震えていた。その後食べられなくなり、かなりつらそうだった。
5人で並んでシートにくるまり、 1時間半ほど休憩する。
このときばかりは無駄に沢山の荷物を持ってきたウエダに感謝。
登っているときは全く気にならないが、1時間も休んでいると相当冷える。

休憩せずに登っても山頂で寒い思いをして日の出を待つだけになるので
どこかで時間をつぶさなければならなかった。結果的に都合が良かった。

下界で買ったポテトチップスは気圧の関係で袋が限界までふくれ、
バッグの中身をいじっていたらやぶけてしまった。

八合目から九合目に登る。鈴木君がまだつらいらしく、
休憩を頻繁に入れる。
ウエダも軍のザックは肩だけに負担がかかりつらそうだ。
karrimorのバッグはかなり調子がいい。
僕は何度か流れ星を見た。
流れ星を見たと言うことは空を見て登っているということで、
結構余裕があったのだろう。

神戸から来たという欧米系の留学生と軽く会話しながら登る。
九合目ではみな結構へばっていた。僕は座らなくてもいいくらいで
(クライマーズハイ?)でも椅子に寝て空を見ていた。
北の空に、鮮明な流れ星を見たのはその時だった。
きれいな尾を引いて消えた。願い事を言うまもなく、
僕は純粋に驚いてかなり大きな声で「すげぇ!」と叫んだ。
叫び終わった頃には消えていた。

九合目から九合五勺。だんだんと人が増えてきて、
つらそうな人も増える。
僕らは鈴木君を除けば休憩無しでも登れる感じだった。
流石にここらへんでは口数も減ってきたが。

頻繁に休憩を入れ、携帯酸素を吸って登る。
頭も痛くない。

九合五勺から山頂にかけて、人が詰まってくる。
半分くらい登り、だんだんまわりが明るくなってくる。
山頂に着く手前ではヘッドライトもいらなくなる。
鈴木君はつらそうだったが無理矢理登らせた。

富士山の山頂には火口がある。
僕らはその南に縁についた。
もう空はあかるくなってきていて、
ご来光も間近だ。
しかし場所が南で、火口の東の縁に視界が邪魔されている。

僕らは東の縁まで走った。頭が少し痛んだけど
景色がとてもきれいで、それどころじゃない。

日の出の10分前くらいに東の縁につき、
視界にはなにも邪魔するものがない。
僕らは日の出を待った。

日の出は5:13だった。
雲海が水平線/地平線まで広がり、
地球が丸いことがよくわかった。
まず水平線の少し手前の雲が、直線にオレンジ色に染まった。
その上にもう一筋オレンジ色の線が走り、
その後太陽が顔を出し始めた。

とてもあたたかった。
山頂はとても寒くて、
すっかり太陽が顔を出した頃にはみんなふるえていた。
あまりに綺麗で忘れていたけれど。

その後、火口一周はあきらめ、消耗が激しい鈴木君を山小屋に残し
4人で3776mの最高地点を目指した。
はしゃぐ浅田と僕はかけあがって、すぐに息が切れた。
登り切った頃には太陽はもうかなり高いところにあり、
暖かい。

山小屋に戻り、すこしやすんでから、御殿場下山口を目指す。



帰りは砂走りで走りまくり。まじで。すごい速さだったぜ!