2003フィリップ・K・ディック賞受賞、すでにマトリックス、ダイ・ハードのプロデューサーによる映画化が決まっている27世紀を舞台にしたSF。人々は体の中に埋め込んだメモリースタックに全ての記憶を記録し、体を取り替えることでいつまででも生きることが出来る。しかし、体を取り替えるにはそれ相応の金が必要で貧乏人には叶わぬ願い。テクノロジーの進化だけで人々が幸せになれるわけではなくて、そこには以前として貧富の差とかが存在する。そう言う意味ではなんとなく「現実的」なSF。ミステリーとしても面白い。本もカッコイイ。
文庫が出るまで我慢しようと思っていたものの、
何となく降りた市ヶ谷の駅の目の前にある本屋で
見ると、表紙が野又穫の絵!なるほど。そうきたか。
ということで買ってしまった。
内容はタイムトリップ的な要素が入ったSF.
舞台は200年後の近未来。
エボラ出血熱の致死性をもち、インフルエンザの感染力を持つ細菌兵器
がばらまかれたその世界で、菌から逃れるため人々は地上2kmのタワーで暮らす。
タワーは完全に階層化され、その住んでいる高さがそのまま身分を示す。
タワーそのものに入ることが出来ない人々や、下層に暮らす人々の不満が
テロとなって表面化したり、かなり不安定。
911のテロや現在のイスラムvsアメリカの状態を、たぶんとても色濃く投影したような感じ。
主人公はキーになる。そして、もうひとつ重要なキーとなるのは
意外にもホログラフィック機能を持ったAI。 アシモフのI ROBOTと同じで。
果たして光はあるのか。非常に面白いです。
最近フィリップ・K・ディックとか、SFといえば「これ」みたいな
作品を読んでいましたが、これはそんなにSFっぽくないSF。
現象が起こる理由とか、そういった説明とかはいっさい無い。
今までの記憶を持ったまま、人生のある地点からもう一度
途中からやり直さなくてはならなくなったら。
前置きもほとんどなく主人公が「繰り返し」に迷いこむ場面
から話が始まる。とても読みやすく面白い。
SFだが、どちらかと言えば未来に生活する人たちの
心情を描いた物語が多い。
近未来でも直らない病気や・謎の量子サッカープレーヤー。
SFと言えばこの人。最近ではマイノリティリポートの原作者として有名。
短編をあつめたものだが、最近映画化されたペイ・チェックも入っている。
この人の頭の中、どうなってんの?という感じ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0405/31/news031.html
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