最終弁護/スコット・プラット/ハヤカワ・ミステリ文庫(2009.3.15発行)
2件続けて刑事弁護士もの 前件のマイクル・コナリーのリンカーン弁護士(上)(下)と読み比べると面白いかも。
本件の弁護士は一人ぐらい無実の依頼人にあいたいと思っている、レンジャー部隊あがりのジョー・ディラード
家族を守るためにはどんなこともいとわない。
何件もの刑事事件を嫌われている判事に押し付けられ、警官・刑事・検察官からも嫌われているなか、家族の愛情・ささえを受けて一人奮闘していきます。
法廷ミステリにつきもののスーパーマンの様な調査員がいるわけでもありません。
刑事弁護士の心の持ち方を赤裸々に語った法廷ミステリ。お薦めの作品です。
またジョー・ディラードにあいたいものです。クラブ経営者のアーリーン・バーロウも魅力的な脇役です。
絶対に会いたくないのがでっち上げをいとわない捜査官や相手への復讐や選挙しか考えない検察官。こんな人たちが実際にいると思いたくありません。
原題は「An Innocent Client」 次作も既にアメリカで刊行「In Good Faith」(02 Jun 2009)
2009年3月15日ハヤカワ・ミステリ文庫より発行
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最終弁護 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
スコット・プラット |
筆者は新聞記者やコラムニストとして働いたのち、弁護士の資格を取得して7年間刑事弁護士として活動
そこで力尽きて「小説を書く。年来の夢をかなえたい」その結果生まれたのが本書だそうです。
リンカーン弁護士(上)(下)/マイクル・コナリー/講談社文庫(2009.6.12発行)
2006年国際ミステリー愛好家クラブ(Mystery Readers International)マカヴィティ賞最優秀長編賞(BEST NOVEL)受賞作品
2006年アメリカ私立探偵作家クラブ(The Private Eye Writers of America = PWA)シェイマス賞最優秀長編賞(BEST NOVEL)受賞作品
2006年アメリカ探偵作家クラブ(MWA)最優秀長篇賞(BEST NOVEL)ノミネート作品
2006年英国推理作家協会(Crime Writers' Association =CWA)イアン・フレミング・スチール・ダガー最優秀スパイ冒険スリラー賞ノミネート作品
2006年アンソニー賞最優秀長編賞ノミネート作品
主人公は二度離婚し、元妻を電話番の秘書にしている刑事事件専門の弁護士ミッキー・ハラー
本当に邪悪な存在を弁護しなければならなくなったとき、刑事事件の弁護士はどうしたらよいのでしょうか。
ハリー・ボッシュシリーズのマイクル・コナリーが送る初めてのリーガルサスペンス
内容の評価は、上記の賞が全てを表しています。
2009年6月12日講談社文庫より発行
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リンカーン弁護士〈上〉 (講談社文庫)
マイクル コナリー |
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リンカーン弁護士〈下〉 (講談社文庫)
マイクル コナリー |
本書目次裏に記された言葉 「無実の人間ほど恐ろしい依頼人はいない」
本件主人公の刑事事件弁護士だった父の言葉として
切り刻まれた暗闇(上)(下)/アリスン・ブレナン/ゴマ文庫(2009.5.15発行)
全米100万部元FBIアカデミーの女性3人をヒロインにした3部作「ザ・プレイ」「ザ・ハント」「ザ・キル」のアリスン・ブレナン(戦慄のサスペンスとラブロマンスの名手)の最新3部作プリズンブレイク・シリーズ第1弾
物語は被告人席に座り、自らを弁護する企業の法廷弁護士セオドア・グレンが陪審員たちを見つめているところから始まる。
究極のストーカーにねらわれとき、あなたならどうしますか。
デビュー作の3部作よりずっと納得のいくサスペンスの内容になっています。
ただ、翻訳者が上巻と下巻で異なり(同時に2人に訳させたのでしょうか)翻訳もひどい。(他の方の指摘でずっと分からなかった「あなたのページャ"pager"を呼び出した」の意味がわかりました)
解説も全く付いてないので、これがまた3部作なのか分からない人も多いと思います。
出版社さま、もう少しお金をかけてください。
原題は「Killing Fear 」
2009年5月15日ゴマ文庫より発行
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切り刻まれた暗闇 Killing Fear 上 (ゴマ文庫)
アリスン・ブレナン |
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切り刻まれた暗闇 Killing Fear 下 (ゴマ文庫)
アリスン・ブレナン |
ちなみにpagerはポケットベルのことです。
「あなたのページャを呼び出した」という翻訳本文は、なんと評価したらいいのでしょうか。
弔いの炎/デレク・ニキータス/ハヤカワ文庫(2009.4.15発行)
2008年アメリカ探偵作家クラブ(The Mystery Writers of America =MWA)最優秀処女長篇賞ノミネート作品
主人公は16歳の誕生日が間近の女子高校生ルシア・モーバークと女刑事のグレダ・ハード(帯にはもう一人入れていたけど)
舞台はニューヨーク州郊外の町ロチェスター
訳者は「文学の香り高いサスペンス」と、出版社は「心理サスペンスの傑作」と紹介
やたらに体調の悪い人がですぎで、インフルエンザ等にかからせる必要はいったいどこにあるのか分からない。
体調の悪い場面を除けば多少はすっきりし、最優秀処女長篇賞受賞できたかも。
がんばる女性が好きなミステリファンにお勧めします。
原題は「PYRES」(直訳だと火葬用の薪の山の意)
2009年4月15日ハヤカワ文庫より発行
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弔いの炎 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
デレク・ニキータス |
ユダヤ警官同盟(上)(下)/マイケル・シェイボン/新潮文庫(2009.5.1発行)
2008年アメリカ探偵作家クラブ賞(MWA AWARDS)最優秀長編賞ノミネート作品
2008年ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞のSFの主要3賞を受賞 “トリプル・クラウン”を制した作品
仮の世界での優れた警察官ミステリ
直感に頼って突っ走るシトカ特別区警察殺人課刑事マイヤー・ランツマン
相棒のベルコ・シェメッツ 上司で元妻のビーナ・ゲルプフィッシュ
個性的で忘れがたい脇役が物語を盛り上げます。
設定がSFの世界でなくても良かったのではと思えます。
訳者は本書を「改変歴史SF+ハードボイルド・ミステリ+純文学という----意欲作」と紹介しています。
あとひとつ、素敵なラブストリーだと私は思います。
原題は「THE YIDDISH POLICEMEN'S UNION」
2009年5月1日新潮文庫より発行
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ユダヤ警官同盟〈上〉 (新潮文庫)
マイケル シェイボン |
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ユダヤ警官同盟〈下〉 (新潮文庫)
マイケル シェイボン |
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