エルサレムから来た悪魔(上)(下)/アリアナ・フランクリン/創元推理文庫(2009.9.30発行)

この作品、何故日本のミステリベストテンものに選ばれていないのでしょうか?

☆2007年CWA(英国推理作家協会Crime Writers' Association) 最優秀歴史ミステリ賞受賞作品

舞台は1171年12世紀のイングランドのケンブリッジ 

主人公はシチリア王国サレルノから国王の命により派遣された検死が専門で語学も堪能で優秀な若き女医アデリア

魔女が信じられていた時代 

治療はもっぱら祈ることにあり、女性が医療行為を行うことなど考えられなかった時代のイングランドに残虐な連続小児殺人事件の解明にやってきたアデリアが直面するものは----

2009年9月30日創元推理文庫より発行 原題は「MISTRESS OF THE ART OF DEATH」

エルサレムから来た悪魔 上 (創元推理文庫)
¥ 882 / 東京創元社 (2009-09-30)
在庫あり。

スティーブンとモードのあとの時代と言うことは、カドフェルのあとと言うことだ。 混沌としたイングランド。 やっぱり死体が多すぎるなぁ。 まだ色々なことが整理されないまま提示されているけれども、島国嫌いの主人公の気持ちは理解できる。 この時代のイングランドは決して先進的な国ではなかった。 迷信の中での活躍に期待が持てる。
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エルサレムから来た悪魔 下 (創元推理文庫)
¥ 882 / 東京創元社 (2009-09-30)
在庫あり。

最後の方は主人公のロマンスばかりになってしまった。 前半の謎解きが一気にまとまった感じがする。 もっと犯人の内面に踏み込んで欲しかったと思う。 面白いことは面白かったけれども・・・・・・ でも誰が悪魔なのだろうか?
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既に第3作まで発表されています。

アデリアだけでなく魅力的な登場人物たちにまた会いたいので、是非翻訳をお願いします。

<女医の歴史>
イギリスにおける最初の近代女性医師はアンダーソンE. G. Anderson(1836―1917)で、1870年に医師資格を得ている。

日本では医師免許を得た最初の女性は荻野吟子(おぎのぎんこ)。医術開業試験(実習などを含めた後期試験)に合格して医籍に登録されたのは1885年(明治18年)


2010年03月09日 | read more

この邪悪な街にも夜明けが イブ&ローク22/J・D・ロブ/ヴィレッジブックス(2009.12.19発行)

舞台は2059年11月のニューヨーク

プロローグは「死は少女にほほえみかけ、頬に軽くキスした。」という一文で始まる。

人気のイブ&ローク シリーズ第22弾

ロマンス小説の人気作家が書くだけにラブシーンも素敵ですが、ただひたすらに被害者を守り、正義を追い続けるイブをいつの間にか応援していました。

2009年12月19日ヴィレッジブックスより発行

この邪悪な街にも夜明けが イヴ&ローク22 (ヴィレッジブックス)
¥ 882 / ヴィレッジブックス (2009-12-19)
在庫あり。

イヴ&ロークシリーズも22まで来ました。 昨年、シリーズ1作目の「この悪夢が消えるまで」を何気なく読み、そのまま一気に21まで読みました。 ハードボイルドファンの私もロマンス・サスペンスにすっかりはまりました。 待ちに待った「この邪悪な街にも夜明けが」でしたが期待が大きすぎたのが前作まで感じた爽快感がチョット小さかったです。 しかし、イヴとロークのとりこになってしまったのでこのシリーズからは離れられません。 ミスターパーフェクトのロークが親戚とのパーティーにオロオロしたり、相変わらずのイヴの鋭い勘と絶対あきらめない捜査。 お互い暗い過去を持つもの同士、運命的に結ばれいるにもかかわらず、ゴージャス趣味のロークとおしゃれに興味はなく、チョコレートバーには命もかけるイヴ。全く正反対の二人が事件の核心に迫っていく・・・ その間でいい味を出しているサマーセット。 イヴを崇拝している今ではパートナーに昇格したピーボディ。 複雑な事件と同時に、愛さずにはいられない取り巻く個性的な人々。 今回は、この人間関係にまつわるエピソードが物足りなかったです。 しかし、クローン人間の扱い方とか、トリーナの行う美容法は2095年にはこんなことがおきそうな気がします。 犯人探しが好きなミステリ好きも、ロマンチック大好きと言う人も両方満足できると思います。 と言うことで中途半端な星三つです。 が、お勧めです。 中途半端なレビューですみません。
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<シリーズの紹介>   ※アメリカで発行されたもので日本では発行されていないものがあります。
第1弾『この悪夢が消えるまで
第2弾『雨の中の待ち人
第3弾『不死の花の香り
第4弾『死にゆく者の微笑
第5弾『魔女が目覚める夕べ
第6弾『復讐は聖母の前で
第7弾『招かれざるサンタクロース』 
アメリカのみの発行『Midnight in Death』
第8弾『白衣の神のつぶやき
第9弾『カサンドラの挑戦
第10弾『ラストシーンは殺意とともに
第11弾『ユダの銀貨が輝く夜
第12弾『春は裏切りの季節
アメリカのみの発行『Interlude in Death』
第13弾『薔薇の花びらの上で
第14弾『イヴに捧げた殺人
第15弾『汚れなき守護者の夏
第16弾『弔いのポートレート
第17弾『切り裂きジャックからの手紙
第18弾『あの頃を思い出して
第19弾『報いのときは、はかなく
第20弾『赤いリボンの殺意
第21弾『幼子は悲しみの波間に

著者紹介:ロマンス小説の人気作家ノーラ・ロバーツのもう一つのペンネーム


2010年03月08日 | read more

殺す者と殺される者 /ヘレン・マクロイ/創元推理文庫(2009.12.25)発行)

うーんと、うなってしまいました。

アメリカのミステリ作家ヘレン・マクロイ(1904-93)が1957年に発表した作品の再刊

2009年創元推理文庫創刊50周年に復刊リクエストを実施

第1位が『幽霊の2/3』、本書が第3位となり、読者の前に再登場

それだけのリクエストがあるのが納得できるミステリです。

解説は「ミステリの才媛の輝かしいキャリアを代表するこの傑作」とその解説を結んでいます。

リクエスト第1位の『幽霊の2/3』と同様に、2010年のベストテンものにランクインすること間違いなしの作品です。

2009年12月25日創元推理文庫より発行 原題は「The Slayer and Slain」

殺す者と殺される者 (創元推理文庫)
¥ 903 / 東京創元社 (2009-12-20)
在庫あり。

紳士階級がまだ辛うじて存在した時代の懐かしいミステリー 読み始めて早いうちに 真相の予想がつくので ダイナミックな展開や謎を期待する人向けではないかも むしろ 時代とワシントン郊外の小さな町の雰囲気を想像しながら 読み終え 作者の技巧の跡を検証しながら もう一回読んでみることを お勧めする 文章はとても読みやすい 会話や回想の形で 記憶と人格について度々述べているが 作品発表時は 新鮮な題材だったのだろうか ペダンティックというより 今や ロマンティックでさえある 登場する女性達のあり方は古すぎて むしろ 新鮮に映るくらい 正統な読み方ではないと思うが 面白かった
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リクエスト第1位 『幽霊の2/3』
幽霊の2/3 (創元推理文庫)
幽霊の2/3 (創元推理文庫)
ヘレン・マクロイ
¥ 903 / 東京創元社 (2009-08-30)
在庫あり。

出版社社長の邸宅で開かれたパーティーで、人気作家エイモスが毒殺される。 パーティーに出席した者たちの大半が、エイモスの著作の恩恵 を受けており、彼を殺害して得をするような人物は見当たらない。 たまたまパーティーに出席していた精神科医ベイジル・ウィリング博士は、 謎の多い被害者エイモスについて調査することになるのだが、その過程 で、エイモスの意外な“過去”に直面し……。 “人気作家エイモス”という存在に仕掛けられた二重のギミックが秀逸な本作。 物語の段階ごとに事件の構図をがらりと書き換える決定的な データを出すタイミングも絶妙で、読者に、先を読まさせません (特に動機の隠蔽とそれが更なる犯罪を生み出す展開が巧妙)。 とはいえ、解決の前にベイジルがほぼ答え同然といえる犯人の 条件を列挙しているのはいかにも不体裁ですし、毒殺トリックが、 ××の借用というのもマイナスだとは思いますが、本作の場合、 そうしたフーダニットやハウダニットが主眼ではないので、あまり 気になりません。 また、本作は、出版業界の裏事情を描いた内幕ものでもあるため、 随所に作者の底意地の悪い皮肉や諷刺が横溢しており、思わず 笑わされてしまいます。 そしてなんといっても『幽霊の2/3』というタイトルが秀逸。本作を読み 終えると、このタイトルが、決してこけおどしではないことが判ります。
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なお、ヘレン・マクロイは1993年88歳で世を去っています。


2010年03月04日 | read more

蛇の歯(上)(下)/フェイ・ケラーマン/創元推理文庫(2010.1.15発行)

正統派ユダヤ教徒リナ&ロサンゼルス市警のデッカー・シリーズ最新刊第10弾

超高級なレストランで銃の乱射による大量殺人事件が起きる-----

犯人は誰かを考えるミステリではなく、犯人をどう追い詰めていくかという警察小説

このシリーズの第1作はずっと前に読んだ覚えがあります。

夢中になって読んでいる自分がいました。このシリーズを読破する予定でいます。

デッカー警部とその部下たちとの交流を描く警察小説であり、デッカーとその妻リナの家族と友人との愛の物語でもある作品です。

2010年1月15日創元推理文庫より発行

蛇の歯上 (創元推理文庫)
蛇の歯上 (創元推理文庫)
フェイ・ケラーマン
¥ 1,050 / 東京創元社 (2010-01-10)
在庫あり。

リナ&デッカーシリーズの最新作。これで10作目になる。しかし、原著は97年に出版されているので、かなり翻訳が遅い。ファンとしては、早く追いついてほしいところだ。 内容は、ある高級レストランで起きた銃乱射による大量殺人事件をデッカーが追うという内容。 被害者の中に裕福な夫婦がいてその相続人である妖艶な女性に事情聴取をしたデッカーがセクハラで訴えられるというピンチに陥る。 リナとデッカーの間も、前作のリナの古い男友達がかかわった事件の影響でちょっとぎくしゃくしている。 なかなか興味深い内容。いつも仲がいい二人の間が微妙なものになっている。下巻が楽しみだ。 それとデッカーの前妻との間の娘、シンシアが警官になるという。確か、彼女を主人公とした小説もこの後書かれたはず。こちらの翻訳も待たれるところだ。
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蛇の歯下 (創元推理文庫)
蛇の歯下 (創元推理文庫)
フェイ・ケラーマン
¥ 1,050 / 東京創元社 (2010-01-10)
在庫あり。

大量殺人事件の裏には美貌の女性が絡んでいると睨んだデッカーが、内務局の捜査等に悩まされながら、真犯人を追い詰めていく。 あまりひねったプロットではなくて、結末もある意味予想どおりだったけど、最後に事態が急展開を迎えるエピソードはちょっと感動的。 このシリーズの良さだと思う。 次作が待ち遠しいけど、また1年後ぐらいかなぁ。
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リナ&デッカー・シリーズ
第1弾『水の戒律
第2弾『聖と俗と
第3弾『豊饒の地(上)(下)』
第4弾『贖いの日
第5弾『堕ちた預言者
第6弾『赦されざる罪
第7弾『逃れの町
第8弾『正義の裁き(上)(下)』
第9弾『死者に祈りを(上)(下)』

このシリーズを出版社ウエッブマガジンは、「敬虔なユダヤ教徒のコミュニティで起きた事件を描いた、マカヴィティ賞最優秀処女長編賞受賞作『水の戒律』に始まるこのシリーズは、

ロサンゼルス市警の刑事デッカーと正統派ユダヤ教徒の女性リナとの出会いから、宗教の壁を乗り越えての交流を細やかに描き、多くの読者の支持を得ています。 」と紹介しています。

水の戒律 (創元推理文庫)
水の戒律 (創元推理文庫)
フェイ ケラーマン
/ 東京創元社 (1993-04)


ユダヤ人コミュニティでおこったレイプ事件がきっかけて、コミュニティ一の美人リナを巡る犯罪が幕を開ける・・といった物語。 確かに、良くできていると思う。だが、作者はレイプ事件の被害者の立場に立って物語を展開しているわけではないと感じる。サスペンスものや近年の探偵ものにありがちなことなのだが、読者の犯罪事件に対する興味本意、恐いもの見たさを刺激するためにレイプやユダヤ人差別のような弱い物虐めの題材を引っ張ってきたのではないかとすら思ってしまう。 というのも、黒人女性が異常な方法で殺害されたり、連続レイプ事件で傷ついた人たちの酷い末路が強調されたりすると、常にデッカー刑事や他の男に守られているくせに個人的な恋愛の悩みに苦しむリナの様子を滔々と綴られるのを見るだけでうんざりしてしまうのである。 (デッカー刑事もユダヤ人だし・・恋愛しか見所のない少女漫画を読んでいる気分だった) ・・というか、絶世の美人(リナ)以外は守ろうとしない独身男どもって・・ ユダヤ教やユダヤ人について知りたいなら、専門書を読んだ方がいい。いっそユダヤ教コミュニティに滞在してみたらどうか。 適当な本を読んでわかったふりをするよりはずっといいはずだ。
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聖と俗と (創元推理文庫)
聖と俗と (創元推理文庫)
フェイ ケラーマン
/ 東京創元社 (1993-12)


本国では人気作家と聞くフェイ・ケラーマンですが、日本では今ひとつマイナーなような…。フェイは、上質で小説として読み応えのあるミステリーがお好きな方にはお勧めです。この作品は「ピーター・デッカー&リナ・ラザラス」というシリーズの2作目にあたり、1作目の『水の戒律』に比べると事件が猟奇的で謎解きにも楽しみがあります。焼け焦げた残骸となって発見された2体の死体は、いずれも10代の少女だった。刑事デッカーは二人の身元を探り当てるが、二人はまったく結びつきのない、違う世界に住む娘たちだった。なぜ一緒に無残な死を迎えたのか…。このシリーズはキャラクターが魅力的で味わい深いので、もっと多くの方に読んでもらいたいと思います。
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豊饒の地〈上〉 (創元推理文庫)
/ 東京創元社 (1995-09)


豊饒の地〈下〉 (創元推理文庫)
/ 東京創元社 (1995-09)


贖いの日 (創元推理文庫)
贖いの日 (創元推理文庫)
フェイ ケラーマン
/ 東京創元社 (1997-07)


毎年、秋になるとやってくるユダヤ新年と贖いの日。 新婚のリナとデッカーの愛は深まり、著者の正統派ユダヤ教徒を描く筆も、さらに深みと彩りを増す。 さりげなく会話の中でヘブライ語のまま紹介されるユダヤの道徳概念、新年の挨拶、食習慣など、ユダヤ人として生活する者にとって、リアルな生活の息吹があり、物語のなかで有機的に使われている。 今作には、偉いラバイは出てこない代わりに、兄弟たちとの和解の場面は、なんとも言えず言葉につまる感動を残してくれた。「ヒネマトヴ・ウマナイーム」は、シャバットに多くの家庭で歌われる、哀しく美しいハシディック・メロディである。 ミステリーとしてではなく、ユダヤ教ガイドブックとして読むのも一興。
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堕ちた預言者 (創元推理文庫)
堕ちた預言者 (創元推理文庫)
フェイ ケラーマン
/ 東京創元社 (1999-08)


赦されざる罪 (創元推理文庫)
赦されざる罪 (創元推理文庫)
フェイ ケラーマン
/ 東京創元社 (2001-06)


 フェイ・ケラーマンは旦那のジョナサンよりもはるかに優れた作家である。それは文章のうまさだけではない、キャラクターの描き方などからもはっきりわかる。<p> シリーズも6冊目だから、読み続けている人たちにはリナとデッカーの関係がどのように発展進化してきたかがよくわかる。そしてミステリとしての側面がどんどん薄まってきて、ふつうの小説になってきている。<p> それが悪いとは決して言えないのがフェイ・ケラーマンの場合で、もともとそういう恋愛とか家族の問題を小説の中で取り上げることのほうが彼女の狙いだったような気がする。<p> これから先も翻訳が出るたびに読むことになるだろう。
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逃れの町 (創元推理文庫)
逃れの町 (創元推理文庫)
フェイ・ケラーマン
/ 東京創元社 (2005-09-30)


 ピーターデッカーと、リナの家族の事件や家族に関連した事件をおうシリーズの一つ。とうとう、結婚もし、子供もできて、郊外でくらす二人に、リナの古い友人が子連れで泊まりにくる。そんなに親しくもしていなかったのに。富裕なダイアモンドディーラーの一家が、金目のものは手つかずのまま、行方不明に。父親は、死体でみつかり、二人の子供は、イスラエルに逃げたらしい。そのころ、リナの友人も何かを知っているらしく、失踪する。。。。迷宮を追って、デッカーは、イスラエルへ。  ちょっと事件の手がかりとか、解決が場当たり的な感じがあって、4にしておきました。  結末のあたりは、ある人の純粋さに、ほろっと涙してしまいました。優しいです。
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正義の裁き〈上〉 (創元推理文庫)
¥ 1,029 / 東京創元社 (2008-05-29)
在庫あり。

アメリカの小説の醍醐味は、多種多様な人種の入り混じりあう国ならではの人物の描き方だと思います。この小説では、ユダヤ教のデッカーやその家族、カトリック信者の恋人たち、高校生達、マフィアの家族、黒人の家族などが登場し、それぞれの生活や絆から犯罪が生まれ、それぞれの愛が浮き彫りにされていきます。デッカーのシリーズであるけれど、主人公はアメリカの若者達の性愛と純愛。他のミステリーにはない厚みと物語性が、大きな魅力でした。フェイ・ケラーマンって、やっぱりスゴイ。
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正義の裁き 下 (2) (創元推理文庫 M ケ 1-12)
¥ 1,029 / 東京創元社 (2008-05-29)
在庫あり。

ずっと待っていたリナ&デッカーシリーズの最新作。何年ぶりだろう?普通、こういったシリーズものは1年に1冊ぐらいのペースで翻訳されるんだと思うけど、このシリーズは、原作は定期的に出版されるのに翻訳が追いつかず、どんどん未訳のものが増えていっている。 今回の作品は、レイプ殺人をデッカーが追うという、普通のミステリー。今までのようなユダヤ人の文化が事件に絡まず、ちょっと物足りない。リナも脇役に徹していて、いつものようなデッカーとリナの大恋愛小説っていうわけでもない。 ただ、ミステリーとしてはこなれていて、スピーディな展開もあって、上下巻、あっという間に読んでしまった。物語の中心的な役割を果たす若い男女も魅力的だし。 次作が待ち遠しいが、きっと2年後ぐらいかしら?
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死者に祈りを上 (創元推理文庫)
死者に祈りを上 (創元推理文庫)
フェイ・ケラーマン
¥ 987 / 東京創元社 (2009-04-20)
在庫あり。

1年ぶりぐらいのリナ&デッカーシリーズの最新刊。今回は、前作の翻訳から比較的早かったが、まだまだ、未訳のものがたまってる。 まだ、上巻だけど、ユダヤ教の信者のデッカーとリナ、キリスト教根本主義者の被害者、被害者の息子であるカソリックの神父と、なにやら宗教絡みの事件のにおい。面白くなりそうだ。 しかも、リナと神父のただならぬ関係(!?)。興味は尽きない。
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死者に祈りを下 (創元推理文庫)
死者に祈りを下 (創元推理文庫)
フェイ・ケラーマン
¥ 987 / 東京創元社 (2009-04-20)
在庫あり。

下巻の展開は、すごい。まさか、こんな結末になるとは。 ミステリとしては、設定にいささか無理もあるように思うが、しかし、小説としては、読ませる。 筋書きが書けないのが苦しいけど、フェイ・ケラーマンの作品の中でも、一、二を争う面白さ。最近は、リナとデッカーの中も安定してしまって、ちょっと物足りなさもあったけど、今回は、二人の仲もひと悶着あって、ファンとしてはたまらない。 早く、次の作品、翻訳してくれないかなぁ。待ち遠しい。
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2010年02月25日 | read more

嘘をつく舌/アンドリュー・ウィルソン/ランダムハウス講談社(2009.11.10発行)

物語は、作家志望の青年アダム・ウッズが小説を書くためにロンドンを離れ、英語を教える職を得てヴェネツィアにやってきたところから始まる。

自己中心的な人間がどう考えて行動を起こすかが詳細に描かれて、少しばかり心が冷えていくミステリ

ワシントン・ポスト紙は「ディケンズのゴシック風雰囲気と、ヒッチコックの緊迫感溢れる不気味さが見事に噛み合っている」と

本来は伝記作家の作者が送る、初めてのフィクション作品

2009年11月10日ランダムハウス講談社より発行

嘘をつく舌 (ランダムハウス講談社文庫)
¥ 924 / ランダムハウス講談社 (2009-11-10)
在庫あり。

著者紹介:1967年英国のランカシャー生まれ

ロンドンのキングスカレッジを卒業後、92年に「男性街娼」をテーマにした調査報道でウィリス記念賞を受賞。

パトリシア・ハイスミスの伝記『美しい影』を発表、アメリカ探偵作家クラブ賞の評伝・評論部門を得る。本書は小説第1作。現在もロンドンに在住。


2010年02月20日 | read more
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