フラッシュ FLUSH /カール・ハイアセン/理論社(2006.4発行)
ユーモア・ミステリのベストセラー作家が贈る若い読者をターゲットにした『HOOT』に続く2作目
物語は主人公のノアが父と警察の留置所で面会するところからはじまる。
フロリダの自然を愛する作家たちが共通に抱いている、自然破壊に対する危機感
それが痛切に伝わってきます。
自然と破壊しようとするものたちに対する激しい怒り
それが作品の根底を流れています。
この素敵な一家にまた会いたいと思います。
2006年4月理論社より発行
第1作 『HOOT ホー』
バスルームから気合いを込めて/ジャネット・イヴァノヴィッチ/集英社文庫(2008.7.25発行)
抱腹絶倒のミステリ(?) ステファニー・プラムのシリーズ第11作 『カスに向かって撃て』の続編
原題は「ELEVEN ON TOP」
主人公はいわず問い知れたステファニー・プラム 今回は逃亡者逮捕請負人(バウンティ・ハンター)を辞めて、職探しにおおあらわ 折角辞めたのに過去の事件が彼女をほっておいてくれない。
笑ってばかりいてストリーを追えなくなっちゃう。
砂糖を絶ってますますおかしなことに
重いミステリの後の口直しに、元気が必要なあなたに、お勧めいたします。
あはは、犯人はいったい誰だったっけ。
2008年7月25日集英社文庫より発行
血の記憶(上)(下)/グレッグ・アイルズ/講談社文庫(2008.10.15発行)
大好きな作家のひとりグレッグ・アイルズの第9作 原題は「Blood Memory(2005)」
主人公は女性歯科科学者(歯の噛み跡を鑑定をする歯科医)のキャット・フェリー
銃で撃たれた後、激しく何箇所か噛まれ、最後に止めを刺されるという男性の連続殺人事件が次々と起こる---
あっという間に物語に引き込まれていきます。先を読まざるを得ない構成のうまさはさすがと言わざるを得ません。
今回のメインテーマは「身を守ることなど絶対にできない幼い子供に対する性的虐待」
これが如何に残虐なものか、許されないものか、圧倒的に優位に立つものがほしいままに、愛情を求める幼いひとりの人間を支配する異常な世界
その世界をグレッグ・アイルズが鋭く告発しています。
本の裏書きには「傑作サイコサスペンス」と括っています。
2008年10月15日講談社文庫より発行
<グレッグ・アイルズの著作一覧>
1 甦る帝国(SPANDAU PHOENIX)(1993)
2 ブラッククロス(BLACK CROSS)(1995)
3 神の狩人(MORTAL FEAR)(1997)
4 沈黙のゲーム(THE QUIET GAME)(1999)
5 24時間(24 HOURS)(2000)
6 戦慄の眠り(DEEP SLEEP)(2001)
7 魔力の女(SLEEP NO MORE) (2002)
8 神の足跡(THE FOOTPRINTS OF GOD)(2003)
9 本書 血の記憶Blood Memory(2005)
監禁/ジェフリー・ディーヴァー/ハヤカワ文庫(2000.9.15発行)
原題は(SPEAKING IN TONGUES※解説は神がかり、神の言葉を話すと訳しています)
物語は、息子の墓を掘り起こし遺体を担ぎ出す異様な男の猟奇的シーンからはじまる。一体何のために----
ジェフリー・ディーヴァーの第9作目(解説による)の作品
アメリカの書評誌での彼の作品への賛辞 Ticking Bomb Suspense (時限爆弾のようなスリリングなサスペンス)!!
何カ所か無理でありえない設定が気になりましたが、この人の作品にはいつも脱帽です。
最新作『スリーピング・ドール』(2008.10.10発行)は現在某区の図書館で予約待機数が48件も出ています。
<ジェフリー・ディーヴァーの紹介>
1950年シカゴ生まれ。ミズーリ大学卒業後、弁護士。ジャーナリスト、フォーク・シンガー、脚本家など様々な職業を経て作家に。デビュー作は『汚れた街のシンデレラ』
<ジェフリー・ディーヴァー作品の非シリーズもの>
"The Lesson of Her Death" (1993)『死の教訓』
"Praying For Sleep" (1994) 『 眠れぬイヴのために』
"Speaking In Tongues" (1995) 本書 『監禁』
"A Maiden's Grave" (1995) 『静寂の叫び』
"The Devil's Teardrop"(1999) 『悪魔の涙』
"The Blue Nowhere" (2001) 『青い虚空』
"Garden Of Beasts" (2004) 『獣たちの庭園』
単行本としては1998年2月に、文庫本として2000年9月15日ハヤカワ書房より発行
ホワイト・シャドウ/エース・アトキンス/ランダムハウス講談社(2008.8.10発行)
舞台は1955年フロリダのタンパ(Tampa )
マフィアのボスで引退していたチャーリー・ウォールが殺害された---
一人称の語り手がいっぱい登場する小説で、いま誰が語っているのかはっきり言ってわかりにく、訳者までが読者の判断に任せますと匙を投げている始末(?)
キューバ革命前のキューバとアメリカとの関係が少しだけ垣間見えます。
2008年8月10日ランダムハウス講談社より発行
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