掠奪の群れ/ジェイムズ・カルロス・ブレイク/文春文庫(2008.9.10発行)

主人公は1930年代に銀行ギャングとして実在したハリー・ピアントと彼の仲間たちと家族

銀行強盗と刑務所からの脱獄を繰り返す

本書はジェイムズ・カルロス・ブレイクの第8長編 待望の邦訳第3作目

第6長編『無頼の掟』(2005.1) 第7長篇の『荒ぶる血』(2006.4)は、いずれも各ミステリベストテン入り

いつの間にかギャングたちを応援してしまいました。本作もまたベストテン入りするのでしょうか。

2008年9月10日文春文庫より発行

掠奪の群れ (文春文庫)
掠奪の群れ (文春文庫)
ジェイムズ・カルロス ブレイク
¥ 860 / 文藝春秋 (2008-09-03)
在庫あり。

著者の前二作が素晴らしかったので、本書も期待していたのだが、 正直かなり残念な印象を持ってしまった。 物語の舞台や時代設定などは似ているのだが、実在の話をベースにしている ためなのか、テイストが少し違う印象を持った。 前二作品と比べて気になった点は、 ・主人公が電気椅子にかけられる前に、今までの真実を語るという  構成になっているので、終盤のシーンで盛り上がれない。 ・主人公があまり魅力的に思えない。過去作品に比べてスケールが小さく思える。 ・強敵が存在しない。ひとりだけ名前がある刑事が出てくるが、何もやらないw ・登場人物が多くて、しかもキャラクターが似ているので、把握するのに苦労する。 ・中盤までストーリーの進展が無いのが、著者の特徴。しかし、飽きさせることが  無かった前二作比べて、同じようなエピソードが繰り返され、正直飽きてしまう。 などなど。。 実在の話から大きく脱線させたくなかったのだろうか、淡々と話が流れていき、 はじけずに終ってしまったような印象を受けた。 もちろん、楽しんで読めた部分もあったが、全体的に高得点には出来ない。 読んだ方の感想もネットで調べたが、ほとんどが自分と同じだった。 著者の作品で翻訳されていないものが、まだあるらしいが、楽しみが 少し不安に変わってしまった。 まさか、面白い順に翻訳されている・・・なんて勘ぐってしまう。 本書が作者の作品のなかでも、「珍しく」レベルの高くない作品だったと思いたい。 次に翻訳される作品には、もちろん期待したい。
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2008年10月08日 | read more

無頼の掟/ジェイムズ・カルロス・ブレイク/文春文庫(2005.1.10発行)

このミステリーがすごい!2006年版(2005年)宝島社第3位

舞台は1920年代のルイジアナ 叔父たちと銀行を襲ったソニーは失敗して一人逮捕されてしまう--------

解説者は「犯罪小説、西部小説、悪漢小説、教養小説、青春小説、そして恋愛小説」と本書を紹介しています。

本当にいろいろな要素が入り交じった小説で、楽しめること保証いたします。あっという間に読み切ってしまいました。

本書はジェイムズ・カルロス・ブレイクの第6長編 第7長篇の『荒ぶる血』(2006.4)も是非お読み下さい。

2005年1月10日文春文庫より発行

無頼の掟 (文春文庫)
無頼の掟 (文春文庫)
ジェイムズ・カルロス・ブレイク
¥ 810 / 文芸春秋 (2005-01)
在庫あり。

映画「俺たちに明日はない」(ボニー&クライド)を彷彿とさせる雰囲気がありました。 犯罪(強盗)の緊張感と、目的を果たした満足感。犯罪を積み重ねる毎の、 達成感と仲間同士の絆の深まり。しかし、非合法な達成感は、生命と人生 の賭けの裏返しであることも当然です。しかも、長続きせず、仲間にも 亀裂と別れが生じます。 この感じが良く伝わってきました。 同時に、ジョン・ボーンズという、息子を殺された冷酷・非常な保安官補が 復讐鬼となって追跡する様子も作品に緊張感を加えていました。
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2008年05月06日 | read more

荒ぶる血/ジェイムズ・カルロス・ブレイク/文春文庫(2006.4.10発行)

このミステリーがすごい!2007年版(2006年)ベスト20宝島社第3位
2006年週刊文春ミステリベスト10(海外)第10位

本書はジェイムズ・カルロス・ブレイクの第7長編

掛け値なしにおもしろい!!!

1913年のメキシコから物語は始まり、1936年が舞台となっている時代物ミステリー。

評価が高いのも頷ける作品です。

2006年4月10日文春文庫より発行

荒ぶる血 (文春文庫)
荒ぶる血 (文春文庫)
ジェイムズ・カルロス ブレイク
¥ 800 / 文藝春秋 (2006-04)
在庫あり。

邦題の『荒ぶる血』とは、秀逸なネーミングです。 −肌の下、体の奥底に流れる血のなかで震えのようなものを感じた− おじの牧場から馬を盗んだ一団を追跡し、ひとり一人を狙撃するヤングブラッド。その生い立ちにも、秘められた血があった。 時代背景の1920年代は、メキシコ革命に代表されるように混沌とした血の流しあいがあり 、この小説の醍醐味を豊かなもにしてくれている。
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2007年02月18日 | read more


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