既死感〈上〉〈下〉/キャスリーン レイクス/角川文庫

1998年度カナダ推理作家協会最優秀処女長編賞受賞作品

「法人類学者」テンペランス・ブレナンのシリーズ第1作

このシリーズはどうしてもパトリシア・コーンウェルの検屍官ケイ・スカーペッタのシリーズと比較してしまいます。ケイ・スカーペッタのシリーズはベストセラーとなっており、作家もこれを意識して書いているところがあるのではないかと思われます。

主人公の「法人類学者」テンペランス・ブレナンの事件に対する意見や見方に捜査担当の刑事は全く耳を貸さない。実際の体験に基づく苦い経験からこれを描いているものと思われるが、小説の中ではしつこすぎる。悔しい思いをしているのだろうなとは思うが、強調のしすぎである。第3作にもしつこく出てくるので、よほどひどい経験をしているのでしょうね。

また、謎解きの部分が、あっさりしすぎている。読者にとってもっとも楽しい時間が短すぎてしまう。丁寧にゆっくりと謎解き部分を書いて欲しいと思う。

不満ばかり書いたが、丁寧な法医学に関する描写・快適なテンポの文章など読み始めたら止まらないおもしろさで、読む人をとらえて離しません。


2004年12月20日 10:48 | edit

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既死感〈上〉〈下〉/キャスリーン レイクス/角川文庫


■カテゴリー:
*女性検死官(法人類学者・科学者等)もの
キャスリーン レイクス
評価: ☆☆☆☆☆


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