2008本格ミステリ・ベスト10海外(原書房)(2007)第7位
部屋を訪れた若い女性は、ほんのわずかの隙に殺された。地上五階、閉められていた窓は大きく開き、そこからコウモリが空へと羽ばたいていった。若い女性は、「コウモリの鳥小屋…」と言い残した。彼女の喉には、小さな赤い傷が残された-----
こんな書き出しではまるで吸血鬼ドラキュラの話のようですが、そうではありません。
魔術師が出てくるミステリではいつもしてやられてしまいますが、この作家はその原点とも言うべき人なのですね。
元奇術師の探偵グレート・マーリニを主人公とした長編シリーズで有名な作家だそうです。
本書は、もうひとりのマジシャン探偵ドン・ディアボロが主人公の中篇集
作家クレイトン・ロースン(1906年-1971年)は、アメリカ合衆国のオハイオ州エリリア生まれ。アマチュア奇術師でもある。別名スチュアート・タウン
ジョン・ディクスン・カーと親交は厚く、奇術趣味同士とあって推理作家の分野でも大きな影響を与え合ったそうです。
2007年7月31日原書房より発行