パン屋再襲撃/村上春樹[村上春樹]
(2005-03-05)


おもしろいっ。1と3が特に好き。5もけっこう。
これは、お家に欲しいな。たまに読み返したい。

 

短編集
1、パン屋再襲撃
2、象の消滅
3、ファミリー・アフェア
4、双子と沈んだ大陸
5、ローマ帝国の崩壊、一八八一年のインディアン蜂起、ヒットラーのポーランド侵入、そして強風世界
6、ねじまき鳥と火曜日の女たち

「悪いとは思うけど、パン屋が開いてなかったのよ」と妻がその女の子に説明した。(1より)

「良い人でしょ?」と妹は言った。「心和むよ」と僕は言った。

「下らなくなんかないですよ」と渡辺昇がほとんど反射的に言った。きっと家庭のしつけがいいのだ。

「あなたはものごとの欠点ばかりみつけて批判して、良いところをみようとしないのよ。何かが自分の規準にあわないとなると、いっさい手を触れようとしないのよ。そんなのって、そばでみているとすごく神経にさわるのよ」

ひとつ何かがうまくいかないと、何もかもが連鎖的に悪い方向に流れていくという典型的な一日だった。
やれやれ、と僕はその日一六回目の ーたぶんそのくらいになっているはずだー ため息をついた。(3より)


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