2022年、グレゴリオ聖歌を正確に繰り返し歌うザトウクジラが発見された。
そして100年後の日本、不老不死の遺伝子を巡り、ある少年の冒険の旅が始まる。
尊敬語が使えない、助詞がおかしいなど、描かれている世界や設定とかは面白い。
が、その設定ゆえ、読み終えるのに時間がかなりかかった。
かなり残酷な場面も、人間の汚い部分も、描いている、とても厚みのある話。
「生きる上で意味を持つのは、他人との出会いだけだ。そして移動しなければ出会いはない。移動がすべてを生み出すのだ。しかし、せっかく気づいたのに、それらを活かすことなく、ぼくはこれから死を迎えるのだろうか。だが人間の一生とはこんなものかもしれない。誰もがいろんなことに気づけ、だがそれを人生に活かすことができないという怒りを覚えながら消えていく。」