何という重い小説でしょうか。
難病にかかり余命1年との宣告を受けた55歳のボーディル。
初めて自分の思うように生きていこうとします。
しかし、その半生の中で下したいくつかの決断が、どこかべつの場所で、べつの人の人生に大きな影響を及ぼしてしまった--
一度しかない人生。決断は自分のこころに従わないとその悔いは取り返せません。
訳者あとがきで「人はみな死ぬという現実に真っ向から取り組んだ」作品と紹介しています。
本書はスウェーデンでは「リレーション・ロマン」(人間関係小説)と分類されている
そうです。
2015年5月13日小学館文庫より発行
※「バタフライ・エフェクト」:長期的に見た場合、システム内でのごくわずかな変化が、どこか別の場所で、思いもよらない大きな影響を及ぼしていることがある
<カーリン・アルヴテーゲンの作品>
第1作『罪』(1998)日本では2005年
第2作『喪失』(2000) 日本では2004年
第3作『裏切り』(2003) 日本では2006年
第4作『恥辱』(2005) 日本では2007年
第5作『影』(2007) 日本では2009年
第6作『満開の栗の木』(2010) 日本では2013年1月
ここから純文学ジャンルに進出とされているそうです。
第7作本書『バタフライ・エフェクト』(2013)