悪魔の羽根/ミネット・ウォルターズ/創元推理文庫(2015.5.29発行)[評価: ☆☆☆☆☆]
(2015-08-15)



英国ミステリの女王がおくる11番目の長編(発表は2005年)

まったく何といってよいのか。どこの分野にこのミステリを分類したらよいのか。途方にくれます。

主人公はロイター通信社の女性記者コニー・バーンズ。

バクダット国際空港に向かう途中で拉致され、3日後に解放されイギリスに戻った彼女は、あいまいな証言を繰り返し、一切のコメントを出さないまま田舎町に隠れ住む。

いったい彼女に何があったのか。少しずつ少しずつ事実が明らかになるという手法をとっています。先を読まずにはいられません。

今年のミステリベストテンに必ずピックアップされる作品です。是非お読みください。

あえてすべてを描き切らない点については、それを評価する人と不満に思う人に分かれますが、私はそれをうまいと思うとともにちょっぴり不満にも思いました。


本文からの抜粋
学校でいじめにあった9歳のとき父親に教えられた言葉
「勇気というのは自分より強くて大きい者に殴りかかっていくことではない。それは愚かさだ。勇気とは、死ぬほど恐れていてもそれを表に出さないことだよ」

2015年5月29日創元推理文庫より発行 原題は「THE DEVIL'S FEATHER」
※悪魔の羽根
(起源はトルコ語)
男の関心を、そうと知らずに煽りたてる女。無意識に性的興奮を引き起こす存在。


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