この物語は『捕まってから最初の二年八か月と十一日は、四人だった。それから前触れもなく、三人になった。』という恐ろしい書き出しで始まります。
一気に読まざるを得ない構成と面白さに脱帽です。
物語が始まる前に、ページを開くと右側に「人間は最悪----どんなことにも耐えられるから」との記載が書いてあり、恐ろしさが心に届く準備をさせています。
この作品の作者の意図がどこにあるかは訳者あとがきにありますので、ここは必ず読後にお読みください。
「新時代のダーク・サスペンス、衝撃の結末」と紹介されています。
内容には触れるわけにはいかないので、是非本書をお読みください。なお、テレビドラマ化の予定もあるそうです。
2015年8月12日講談社文庫より発行 原題は「THE NEVER LIST」
<作家紹介>
アラバマ州生まれ。夫と2人の娘がいる。
イェール大学ロースクール卒、マンハッタンのMTV(ミュージック・テレヴィジョン)の副法律顧問・常務取締役。早朝に執筆。
本書を完成させ、子どものころの夢だった作家に。