スウェーデンで最も注目されている作家のカーリン・アルヴテーゲンが、ノーベル賞受賞者が実は唾棄すべき行いをして受賞していたらという社会的に評価されているノーベル賞受賞者のタブーに挑戦した作品。
☆2007年スウェーデン推理作家賞ノミネート作品
☆2008年デンマーク推理作家賞受賞作品
☆2009年CWA国際ダガー賞ノミネート作品
物語は、4歳の子供が母親に置き去りにされたところから始まる。男の子の荷物のなかに折り畳まれた紙に美しい筆跡でこう書かれていた「この子をよろしくお願いします。許してください」
人間はどこまで落ちていけるのか。
名誉や名声はいったい何のためにあるのか。
心から考えさせる作品。
2009年11月11日小学館文庫より発行 原題は「SKUGGA」
<カーリン・アルヴテーゲンの作品>
第1作『罪』(1998)日本では2005年
第2作『喪失』(2000) 日本では2004年
第3作『裏切り』(2003) 日本では2006年
第4作『恥辱』(2005) 日本では2007年
第5作『影』(2007) 本書 日本では2009年
第6作『満開の栗の木』(2010) 日本では2013年1月
第7作『バタフライ・エフェクト』(2013)