ブエノスアイレスに消えた/グスタボ・マラホビッチ/ハヤカワポケットミステリ(2015.5.10発行)[評価: ☆☆☆☆☆]
(2015-11-07)



この20年間に書かれたスリラーのなかで、最も興奮した一冊」と絶賛されたアルゼンチン作家の作品。

ミステリベストテンランクイン絶対に間違いなしの丁寧に書かれとても緻密な構成を持つ本当に優れたミステリ。

このミステリの良さをどう伝えたらよいのでしょうか。

読み始めたら止まりません。

いつまでも手元に置いておきたくなるミステリです。

Amazonのレビューに「主人公の苦悩や人間関係の描写も見事」「読み終わってから、読み方が浅かったと気づき最初から再読したくなった」とありますが、全く同感です。

「今日。崖で困ったことが起きた。パパを殺さなければならなかったのだ。」というショッキングな書き出しでこの物語は始まります。

冬を間近に控えた四月。建築家ファビアンの娘とそのベビーシッターは、友達の誕生会に出席のために出かけ、ブエノスアイレスの地下鉄で突如姿を消した。警察の捜索は遅々として進まず、以前からギクシャクしていたファビアンと妻との関係は悪化の一途をたどる---

4歳の娘を拉致された建築家のファビアン・ダヌービオが主人公。

この作品がシリーズの第1作となる予定だそうです。次作をとてもとても楽しみに待っています。

2015年5月10日ハヤカワポケットミステリより発行 
<作家紹介>
1963年生まれ 映画、テレビドラマの脚本家として活躍

小説の執筆活動に転じ、2012年発表の本書で華々しくデビュー


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