上海は工事中だ。
50日後に控えた万博までに終わる工事をしているという感じではないから、
たぶんかなり前からずっとこういう状況なのだろう。
既に飽和しているのだろうと思いこんでいたが、
土地はまだ(豊富とはいえないまでも)あり、
摩天楼の建設が続いている。
中国に滞在して感じるのは、細かい部分で雑な、
チープな作りというのがやはり目立つなあということなのだが、
例えば今一番高いビルというSWFCにはそういう雰囲気は全く無い。
きちんとお金をかけて管理して作られたにおいがする。
続きを読む上海に到着したがあいにくの霧。
しかし夜になると逆に雰囲気があるんじゃあないか、と思われた。
摩天楼は霧で上部が隠れている。
最初の写真はSWFC、現在上海で一番高いビルのようだ。
完全に霧の中に飲み込まれている。
4斜線近い大通りにも横断歩道は無く、
お構い無しに歩行者は渡る。話には聞いていたがやはりすごい。
有名な丸いタワーは頭の中にあったイメージと違った。
イメージでは赤い丸だったのだ。
LEDで煌く金属調な色合いになっていた。
これも霧で上が見えない。
広州の空港で上海行きの飛行機に乗ろうとしたらば、
アーミーナイフを持っていてセキュリティで引っかかった。
既に荷物は預けていて、ナイフがポケットに入っていることに
途中で気づいたのだが列も非常に長いし、
カメラとかとごたごた入れておけば気づかないかなあと
思って通過してみたのだがセキュリティは優秀で完全に把握していた。
このナイフはおみやげでもらった大切なものなので
没収はメイヨーと話した結果
雨がやみ霧がかかっており、街路を照らすオレンジ色の光に
包まれた世界になっている。
路地裏はほとんど光が無く、建設中で止まった建物も相当ある。
続きを読む人があまりいないし、区画が広く歩いているうちに
迷いそうになる。
ネット環境の悪さと使用しているシステムの悪さが重なって
非常にタイムロスしたあげく、2時間くらいかけて書いた報告書が
消滅し結局AM5時くらいになったりした多忙な日がようやく
ひと段落し、治安は悪くない、と聞きホテルから1人で散歩してみた。
日付が変わった12時くらい。
基本的に暗い。
I'll go back to china、なんとかかんとか桃源郷~
と歌いながら到着した中国。
うわさには聞いていたが
確かに空に薄い膜のような、砂埃なのか
もくもくとそこかしらから立っている煙なのか
光化学スモッグをきつくした感じのハレーを起こした空が
世界を覆っている。
飛行機から到着する広州を見たとき、
都市が想像を超えて広がっており、
建物が密集していて、建物自体も高かった。
写真を見てもわかるように、
飛行機はその薄い茶色の空気の層から
地上が見下ろせていて、
その層の下に降りていくと、世界はなんだか失敗した
写真のような白飛び風の
いろいろなところで光が拡散しているような、
そんな雰囲気に変わった。