原美術館。「アートスコープ2005/2006」展
日本とドイツ計4名のアーティストによる作品。
印象的だったのは日本の2名。
名和晃平のAir Cell - A_36mmp,Air Cell - B_36mmp
透明なアクリルの直方体の中に、数十のまたアクリルの層が
入っている。その層に36mmおき?(タイトルからそうなのかと思われるが)
にシリコンぽいもので作られた円筒形のふちにラウンドをつけた、
いわば半透明な小石のようなものが等間隔にXY方向で置かれている。
ただそれだけなのだが、見る者が移動することによって3次元的な
動きを体感でき、3Dグラフィックスソフトを動かしているような気分にさせられる。
底面のアクリルの全反射によって底側にもシリコン小石が反射し、また
透過率がガラスに比べればある程度低いアクリルだからこその
遠近感がまた微妙に小さなスペクタクル。不思議。
まあ文字で書いても伝わらないか。
あ、サイト見たら、シリコンぽいものはGlueなのか。すごいな。
これ、グルーガンでプラスチックのようなものを溶かして
速攻で固まるやつなんだけど、なかなかこんな綺麗な形には出来ないよな。。
以前PixCellという作品を写真美術館?原美術館ARC?(たぶん両方だが)
で見たことがあり似ていると思ったら同じ人だったようだ。
名和晃平の作品はもう二つ、アクリルの中に入った奇妙な気泡と水?とゲル?
のようなものと、ガラスの球で出来た鹿。両方とも見ないと伝わらない感じなので
記述はやめておく。
森弘治の作品は美術の応援という超シュールな感じのビデオインスタレーション。
上智大応援団?の人たちが美術の応援をするのだが
真っ黒な背景で映える白い手袋に釘付け。
応援団という意味の分からない奇妙な統率感、
直線的な動き、振り付けに不思議と圧倒される。
途中アングルが切り替わる場面があったのだが、
なんかあれどうやってるのかわからなかった。
原美術館。こことてもよく行くのでメンバーシップになっているが
行く人は入っておいて損無いんじゃないだろうか。2人入れるし。Arcも入れるし。
5分、10分、15分と時間だけが過ぎる。
ドライバーとガイドはレストランの中に消えたまま、
僕らは5人車の中に取り残される。
ジャンキーが不安のあまり時間を気にし出す。問題ない。空港まではそれほど
遠くないし飛行機は18時。まだ4時間かそれ以上あった。
「オレがやばいと思ったときはホントにやばい!」
と繰り返すジャンキー。しびれを切らしたわたくしinoxは
クラクションならそうぜみんなで車揺らそうぜと
数々の提案をするがみんなが却下。
奇妙な緊張の中、入ってくる車や人、レストランの中の場違いな欧米人を
観察したりしていると、するするとスモークを貼ったトヨタのクラウンが。
ここアフリカで最上級の高級車である。
やっぱこの店おかしいよ。違うよ。とかみんなで話しているとなんと
降りてきたのはウラサ。おまえか。おまえでしたか。そうですか。
ウラサが掲げたランチボックスは見るも粗末。
車で受け取り、なおもレストランで食べてけというウラサを丁重に
お断りし、日本語で良いから感想くれ、というウラサがめんどくさいので
感想を書く。辛辣に。
みたらみんなお人好しな感想かいてんじゃねえか!
まあいいとして、明らかに不機嫌になったドライバーと共にキリマンジャロ国際空港へ。
空港は日本で例えれば、バスターミナル程度の大きさしかない。
早く到着しすぎて中に入れず、ネットカフェで20分。
おみやげ屋を発見しアフリカぽい木彫りのナイフ&フォークを購入。
だらだらとDSでマリオカートを対戦した後、ようやく空港の中に入れる。
入ったところでだらけていたテキトゥメンバーは蚊に刺される。
inoxは3カ所ほど。このとき預け荷物の重量計にinoxは乗ってみたのだが、
洋服その他込み、コミコミで52kgだった。まあ通常だ。
コーヒー豆などのおみやげを免税店(といっても本当に屋台みたいなものだ)
で見てから、GATE4が搭乗口。
でも、GATE1というドアのとなりはGATE2で、もちろんGATE4はGATE3の
となりで、なんていうか別にどこのGATEで出ようが空港の滑走路に
出るだけ。でタラップで飛行機に登る。
ということでようやっと帰路に就く。さようならタンザニア。
もう来ないかも知れないな。
まずはエチオピアのアディスアベバまでのフライト。