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僕がその事に唐突に気づいたのは飛行機の中だった。 あるいはでも、これはもう前にも同じ事を書いた気もする。 でもまあいいや、と思う。 2冊の本を読み終えた僕の中には文章が渦巻いていて、 様々な女の子達の物語が浮かんでは消えていた。 それらがあまりに断
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2008年1月13日 01:22
その時私は滋賀と京都の県境だと思われるあたりを走っている タクシーの中にいた。午前1時近かったと思う。 タクシーはマニュアルで、時折路面の状態と関係なく振動した。 運転手は初老の男で、考えている事が言葉として出てしまうようだった。 うむ、あれ、どこ
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2007年12月23日 01:11
金曜の夜なんとなく明らかに 別の曜日とは違う解放感に包まれた 人たち の間を文字通り縫うように、 ゾンビのように無感覚で 機械のように無表情に歩く 何か感じるには疲れすぎているし 何か表情を作るには緊張が続きすぎている 最近じゃあロボットだって、
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2007年10月 5日 23:42
knock (2007年6月 6日)
真夜中の2時半 僕は眠りに落ちる手間で いろいろな事を考えていた 概ねそれらは意味がなかったし 僕は僕自身がまもなく深い 眠りに入ることがわかっていた ノックはその瞬間背後から聞こえた コンコン、 僕はリビングに背中を向けて横になっていて リビング
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2007年6月 6日 15:04
seal (2007年6月 5日)
僕はその小さな悪魔をパシュッという音を立てて アイロンに封印した 申し訳ないけれど、そのようにしてこのアイロン工場では 月に何台か悪魔が入ったアイロンが出荷される。 僕はもちろんアイロンは別のメーカーを買うようにしている。 なんていうか、出てくると
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2007年6月 5日 21:10
ねむいけどねない どこから来るのかこの心理 新しい洗濯機は静かで 日付が変わってから洗濯する 扉を閉めれば何も聞こえない 食器洗いの方がよっぽどうるさい 夜の闇に洗濯物を干して 朝の光で洗濯物は乾ききらない だから帰ってきて夜の闇で洗濯物を 取り込
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2007年5月29日 15:26
転送されてくるリアルなメールの殆どは何らかの宣伝で ヴァーチャルな世界と代わり映えしない。 住所と名前が記されたそれらをいちいち細切れにして ゴミ箱に放り込むには僕は疲れすぎている シュレッダーにかけるべき物はそのようにして部屋に 残滓として蓄積さ
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2007年5月23日 14:59
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