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3 「表現できない体験をしないといけないんだと思う。 考えがまとまらなくて、記憶が文字ベースになってる 話す言葉よりもパソコンで打ち込む文字の方が多いせいだと思う 思考が文字になってて 映像は無い 思考が文字であり言葉であると気づいたのはどれくらい
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2006年9月 9日 15:00
そのパソコンなんだけど、ネットに繋がらないの ソファの前に置かれた高さのちょうどいいテーブルに、 白いノートパソコンが置いてあった。 無線LANの電波は順調に届いているし、新しく入れたという 対ウイルスソフトも特に悪さはしていそうに無かった。
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2006年9月 8日 15:00
サキの家は目白台にある閑静な住宅地にあった。 「父親は会社の近くにマンションを持ってて、母親は旅行中でいないの。 あとちょっとパソコンの事で聞きたい事があるからよかったら上がって」 なんと言っても僕の仕事はウェブインテグレーションという事になって
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2006年9月 7日 15:00
サキはなぜかDJブースと反対方向を向いていて、 僕はその正面にいたので自然に視線が絡むようになって、 DJが適当なチルアウトをまわし始め踊りを停止してから、 サキが近づいてきても特に不自然さは無かった。 耳元で、ねえ、その水くれない?とサキは
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2006年9月 6日 15:00
2 浮遊感ばかりで何をやっても満たされなくて、どこかに虚がある。確かに生活感は 消そうと努力している。何か現実感が無い。 代官山や青山の地下できちんとしたウォッカの入ったモスコミュールで、 あるいはトマトジュースの入ったブラディーマリーで適度に
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2006年9月 5日 15:00
ふと気がつくと僕は完全に1人で、女の子の気配は消えていた。 30分ほどだろうか?探した。見つからない。 女の子の影を探していると視界が良くなった。 急に風が止み、雨も小降りになった。 滲んでいた遠くの光がはっきりと届くようになった。 もしかして海
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2006年9月 4日 15:00
車の中に風が吹き込んで、すごい勢いでドアがしまった直後2人ともずぶ濡れだった。 対岸に見えるはずの空港は誘導灯だけが淡くほぼ真っ暗だった。 こんな時間に、こんな天気で飛ぶ飛行機は無いのだ。終電が終わってから 走り出す貨物列車のように、あるいはサ
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2006年9月 3日 15:00
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