宮島達男の展示をSCAI THE BATHHOUSEで見るのは2度目か3度目か。
今回のFRAGILE展では
counter fragileとcounter windowが。
まず入り口にあるcounter fragileはいつものカウントダウンする
8セグLEDが、直方体になっている水槽(写真上)の中に
ガリレオ温度計の様にガラスの球にくるまれて複数浮いている。
時折下の方から泡が出てガラス球が揺れて
いかにもfragileなカウントをダウンする。クール。
中にはそれぞれのアノードとカソードがつながれ
複数分岐するcounter fragileが。
一種有機的な雰囲気。
そして谷中の通りに面した窓ガラスに、
衝撃的なcounter fragileが展示されていた。
窓ガラスは全体が磨りガラスになっており、
最初見たときは5 と表示されていた。
30cmx50cmくらいの大きさの8セグの数字だ。
5の数字の部分だけ透明なガラスになっていて、
そこから通りが少し見える。
車が頻繁に行き来しており車に反射する光が時折。
次に見たときに、1になっていた。
なんと窓ガラスの数字が、変化しているのだ。
信じられない。電気的に磨りガラス→透過性のガラス
を制御してカウントダウンしているのである。
次の瞬間カウンタは0、すなわち宮島達男の作品においては
LEDのオフ状態になった。
この瞬間、通りは見えなくなり、車から反射する光が
磨りガラスに映るだけになったのだ。
衝撃的だった。MEGADETHで体験した
シャットダウンに近いものを感じ、
ああそうか、宮島達男はやっぱりkeep changingなんだ、、、
やばいな と感じる。
この人の作品は常にテクノロジー的な挑戦とも相通じる。
今度は日が落ちてから行ってみよう。その魅力も全然違うはずだ。
続きを読むそういえば先日、恵比寿で岡本太郎の視線という写真展示を見てきた。
このエントリーはそれとは全く別の話になってしまうので、
展示についてはTABlogを見てもらうことにして
話を続ける。
T9を買ってから、よくみんながタバコの箱を
小さなケースに入れて腰から下げるような感じで
ほとんどいつもデジカメを腰から下げている。
これっていうのは設計の仕事で何かしら確認する際に
素早く写真が撮れて便利だからだ。ちなみに、携帯のカメラでは
画像が良くなくて、代用として使えるのは3割くらいの確率だ。
そこはきちんとした接写モードとかの機能のあるデジカメである必要がある。
それでさらに気づいたのは、デジカメを常に(バッグにも入れずに)
素早く取り出せる状態で保持していると、
ふとした瞬間に自分のかっこいいと感じる空間を
撮影することが出来る機会が増える。
ということでこの早朝の飯田橋とか
夕暮れの関越とか
を適当に撮ったりするのだが、そういうことをしていると
写真好きなんですか?と聞かれたりする。
別に写真が好きなわけじゃなくて
その時の空間とか色とか、
人工物と自然の対比とかバランスとか、
記憶に留められない部分をメモっている
感覚なんだけど
そういうのって説明するのがある場合は非常に面倒だったりするし
説明したところで全く分かってくれない可能性も考えると
「いや、きれいじゃないですか?空が。」
とか答えることにしている。
別に相手もそれ以上の会話の発展性が無いとわかると
黙ってくれるわけでこちらとしてはありがたいこともある。
もちろん、逆の場合もあるけど。
Creation Gallery G8で行われていた
モーショングラフィクス7。
リクルートの新橋のビルの1Fにカフェと併設される形で
ギャラリーが。カフェからはリクルートの受付なんかも見える。
これすごいよねー。さすがリクルート。
展示は7人のアーティストの映像がそれぞれ20分くらい?で
編集されて、EPSONのリアプロで上映されている。
ギャラリーは広くないのでリアプロの距離が近くて音が混ざる。
アーティストのラインナップがすごく、どこかで見たことのあるような
映像ばかり。一番の目的はグルーヴィジョンズだったのだが、
新作も知らない作品も見られたし、
コーネリアスやスーパーカーのPVを手がけている辻川幸一郎と
(この人は実写を駆使した空想的な世界?)
ケンイシイのVJやSSTV、vibeなどさまざまなビジュアルアイコンを
手がけている森野和馬の映像(CG。)も見れた。というか知れた。
ケンイシイの公式webのトップのCGと、future in lightのジャケも
この人だね
2時間くらいずっと画面の前に座っていたと思うがさすがに疲れた。
それと面白いのがカフェで展示されていた、
モーショングラフィックしりとり。
△から□へのしりとり、などを今回展示のあった7人にアーティストが
次のアーティストへしりとりする。
すごい。
なんか世の中の美術とかさまざまな作品ってこれは思いつくかもしれないな
という範囲に留まるものと、これは技術があれば出来そうだなってものと、
これはどうやっても発想できないなっていうものがあると思うんだけど
今回見たのはどうやっても発想できないし技術も無いと出来ないみたいな
複合無理系がいくつかあって面白かった。
草津に行く途中にハラミュージアムアークに寄ってきた。
展示内容は変わってなくて、小学生の絵が飾られてたんだけど、
この前森美術館で見たSUGIMOTO氏の海の写真が
小さなサイズで、真っ白い部屋に置かれてた。
なんか全然印象が違う。前も見たはずなんだけど。
結構カフェのサンドイッチがおいしい。
品川の原美術館のカフェはさほどおいしくないんだけど。
晴れてるのに雪が降っていた。
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日本科学未来館でrei harakamiのライブその他のイベント。
周辺はちょっと外れるとコンテナを猛然と運ぶトラックの群れと
倉庫が立ち並ぶ埋立地で、夜行くと結構迷う。
通常展示が終わったあとの博物館って結構趣がある。
2年前の学会のパーティをちょっと思い出した。
真っ暗なカフェでみんなが適当にくつろいでいる。
homestarで壁や天井に星が。
未来館は結構前からテクノロジーxアート系の
面白い展示をやっていたり、面白い場所。
今回のイベントは3種類くらいメインがあって、
ひとつはColors of the Darkというもの。
プラネタリウムで、MEGASTAR-Ⅱcosmosによる投影
+rei harakamiのBGM+谷川俊太郎の書き下ろしの詩+結構綺麗なCG。
思った以上に狭いプラネタリウムで星の説明を聞いているうちに
そういえば、だいぶ星について考えることから遠ざかっていた事に
気づく。
Newtonの記事でブラックホールとホワイトホールと複数ある
宇宙空間を読んだけれどいまだに解明されていなくて
やっぱり意味がわからないというか理解の域を超えているなあと思う。
小学生の時に見に行ったプラネタリウムとは全然違った感じで、
これならみんな退屈しなさそう。音楽も詩もあっている。
一般公開に先駆けての上映だったようで、日曜にニュースになっていた。
もうひとつは1階のフロアでやっているDJ+VJ。
400インチのLED?ディスプレイでかなりいい感じのVJと、
ディスプレイの下で聞いたことのあるようなアーティストがDJ。
コーネリアスのリミックスCDの一般公募に通り、
リリースされ出会った二人組みという
精神科医とプログラマのユニット、とかおもしろい。
クワクボリョウタのDJも?写真美術館とか、あと雑貨店でも見かける
ビットマンのアーティスト。
あと誰だっけ?あ、、Co-Fusionの人。Co-Fusionはケンイシイのリミックス
やってたな、というくらいしか知らなかったけど。
で、最後にrei harakamiのライブ。
博物館館長の毛利さん(宇宙飛行士ね)が前を歩いていて
その後ろから入場。考えてみるとこの博物館、
坂本龍一とコラボレートしたBGMとか、アート系の展示が多いのは
毛利さんの手腕なのかなあとも思う。このライブも見ているくらいだし。
そしてライブと言ってもあのharakamiおじさん、
録音してきたのを演奏するだけだろうなあと思っていて、実際そんな感じ。
未来館のメインブース、地球ディスプレイGeo-Cosmosの下に
こじんまりとしたステージがあって、たぶん会場の中でいちばん
ダサい格好をしたharakamiおじさんが登場し、
適度に揺れる人、壁に寄り添って聞く人、椅子に座って聞く人、など。
なんかめずらしいタイプのライブ。曲はプラネタリウムに書き下ろしたやつと、
後はlustからほとんど。
終わりの季節は歌わなかったなあ。
おじさんはたまにリズムに乗って髪を振り乱しHDDレコーダーを
あやつっているのだけど、なにやってるのかいまいちわからずw
だってねえ、そんなやることないもの。
そして間に入るよくわからないMC。
大きな音で、高音域もきちんと聞こえて良い。音が包む感じ。
全然コンサートホールとかではないからたまに共振してたけど、
あれはスピーカーがいいからかな。
後半は眠くなって座って聞いていた。
イベントのチラシとかと一緒に、なんと招待券まで入っている。
すげえ。サイエンスxフィクション展見に行きたかったのでちょうど良い。
以上。