千葉の川村記念美術館に703夫妻と行ってきた。
都内から高速で1時間くらいで着く。
川村記念美術館は大日本インクの社長・川村氏が建てたらしい。
研究所に併設された広大な整備された土地にあり、
そこだけずいぶん異色の世界になっていた。
というのも、千葉の比較的雑然とした建築機械やら
農地やらが並んでいる土地の一角に、突如として
軽井沢の森の中にある自然と調和したホテルの入り口
みたいなものが出現する。
車で入っていくと直角に切りそろえられた低木の街路樹。
そして美術館にしては大きすぎる駐車場と、美術館にしては
多すぎる駐車台数の車が見えてくる。
見てみると美術館だけでなく、広場やテニスコート、
散策路などが用意されていて周辺住民の憩いの場になっていたようだ。
庭園内?でとくに美味しくないランチを食べ、
美術館に向かう。
Barnett Newmanの作品は一見してマーク・ロスコの作品に近い。
この美術館はロスコの作品も数点所有している。
ロスコと言えば07年に、サザビーズで行われたオークションで
現代アートにおけるオークションとしては史上最高額の7280万ドル(約87億円)の
値をつけて落札したというニュースが記憶にある。
ロスコはいくつかの展示で見たことがあったがニューマンは無い。
しかしイメージは似ていて、ただニューマンは明確に区切られている。
と思ったらニューヨークのMoMAのあのでっかい危なっかしい鋼鉄の作品は
ニューマンだったようだ。
単純ゆえのかっこよさは比較的万人受けしそうなのと、
背景を丁寧に学者然として解説しているためになんとなく
納得させられることが相まっての人気なのではないかと思った。
SMILE PARK SUGIX × SUNNYSIDE GARAGE
今年は職場の後輩が出展しているということもあり数年ぶりに
東京デザイナーズウィークに行った。このイベント、本当に
入場料は高いし出展しているモノはしょぼいしほとんど広告イベント化
されてくそったれな感じになってしまったので行っていなかった。
入ると並んでいるコンテナはほとんど本当にくそったれだったが、
後輩が出していた
SMILE PARK SUGIX × SUNNYSIDE GARAGEは本当にベストなコンテナだったと思う。
加速度センサとLEDを仕込んだ風船が浮遊しており、
風を受けるとほんのり光る。
これは2004年くらいのTOTOで見た展示並に良かった。
今年は展示エリアがあり、ここで展示されていた作品はどれもインパクトがあった。
JALAPAGOS展と題されたこの展示は
日本のアーティストで、しかも陰鬱なイメージを独特に描いている
アーティストに展示が統一されていた。
束芋、鴻池 朋子など知っているアーティスト以外にもかなりインパクトがある
人の山や非常に細かい城のような妖怪変化のようなものを描いている絵など。
このまま美術館に持って行っても1500円くらい入場料を取られても納得いく
内容だった。
毎年ソニーのインターン仲間で行っているデザインタイド、
今年はパンプが引っ越しで離脱。
展示されている製品に目立った目新しさが少ないのは
3年前くらいから言ってるかもしれない
既にあまりに多くの製品だとかモノを見過ぎているのかも知れないが。
唯一おお、と感動したのは平面で構成されたバッグと
めがねケース。ワンタッチで立体になる。
あともう一個あったな。水に浮かべる一輪差しか。あれはとても
簡単に作れるしデザインも良いしスタッキングも出来る。すばらしいプロダクト。
対して、曲面に合わせて作ったんですみたいな解説を始めた
カトラリーは正直駄目。
カトラリーなんて一番日常的に使用するモノを収納する形ありきで
デザインしてしかもその形に意味が無いし作れないような形である
ようでは、まずモノとしての命が無いのと同じだと思う。
意味はないけどみそ延長コードタップはインパクトあり。
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