プールで講習した後、午後は実際に海洋で講習を行う。
シュガードッグと呼ばれる宿泊していたホテルから徒歩10分くらいの海岸。
シュガードッグの堤防はGoogleEarthでも確認できた。
湾に張り出した堤防があり、地元の人が飛び込んだりして遊んでいた。
水深3mほどの浅瀬で、プールで行ったことのおさらいをする。
20分程度、2回潜ったのみなのだが、
思った以上に魚やカニなどの数が多いことに驚く。
岸から50mもない浅瀬なので当然透明度はそれほど高くなく、
地元の人が飛び込んでいるような場所なのでシュノーケリングでも
楽しめるような場所なのだが、
それでもはやり潜水し続けていると見られる魚や生態がある。
ここには魅力を感じても仕方がないなと思う。
正直に言って、小学生の時にすでにタヒチとモルディブという
地上の楽園とも称される透明度の高い海でシュノーケリングをした
経験から言って、サイパンの海は全然綺麗じゃない。
それを差し引いても、潜水中に見られる世界というのは
思っていた以上だった。
やはりもっと透明度の高い、魚の多い海域でダイビングが出来れば
なるほどおもしろいだろう。
ホテルからの風景。悪くない。
アルミタンク。10kg。容量8lで200気圧、1600リットルの空気が入る。
昔映画でジョーズだっけ、のタンクを銃で撃ち抜くシーンがあったけど、
なかなか難しそうだ。200気圧に耐えうる強度を持ってるわけだし。
EBISUYA。おそらく日本人経営のパン屋+雑貨や。
パンはなかなかおいしいし安い。地元の人も結構食べていた。テーブルもある。
タンクを浮力調節を行うジャケット、BCDにくくりつけたところ。
タンクから伸びるのはタンク圧力計+方位磁針、呼吸するユニットの
レギュレーター、補助の呼吸器であるオクトパス。
最初に潜ったのはシュガードッグと呼ばれると浜。ホテルから徒歩10分程度。
車だと1分。
教会。ホテルのあるLaoLaoから、繁華街、DFSのあるGarapanまでの道のりの
途中にある。
ホテル近くのビーチ。
Gapapan付近のビーチ
Gapapanにあるハンバーガーショップ。5年前にも来た。
ここはアメリカンで欧米人ぽい観光客はほとんどこの店にいる。
マスタードだけで5種類くらいある。なかなかうまい。
こういう天井のファン、買おうかと思ってるんだよね、、
最初に潜ったSugarDog。思った以上に魚が多い。
SugarDogの北側。 沖合に大型タンカーが停留しているのだが
彼らが何のために停留しているのかイマイチわからなかった。
ダイビングライセンスツアー@サイパン。
サイパンはとても近い。飛行機で3時間半くらいで映画も途中で
終わってしまうレベルだ。旅費も昨今の燃料サーチャージを加味すると
とんとんになってしまうが、沖縄とかより安いんじゃないかと思う。
日本語が通じるのが当たり前と思っているおじさんたちと
修学旅行生すらいる、不思議な海外である。
確かに白い砂浜、南国雰囲気を味わえるものの、
安さと近さというメリットが無ければ特に自分から行きたくなる場所では正直、無い。
第二次世界大戦の跡も残る。
ここは2002年に行ったことがあって、旅行者の行動範囲も限られる事から
かなり記憶に残っている場所が多かった。
しかし今回のツアー、とにかく安いのでホテルがひどかった。
とりあえずなんか、じめじめとしていて南国の灼熱の太陽があるにもかかわらず
部屋にいたくない、いるとなんか疲れてくる部屋だった。
ともかく、ダイビングライセンス取得のためここらへんは我慢する。
続きを読む光の館は新潟にあるJames Turrellデザインの日本家屋。
佇まいは神社のようなイメージ。
この建物を知ったのは2年くらい前で、半年前に予約した。
可動式の屋根が開きOpen Sky(ここではOutside In)を
畳に寝転がりながら楽しむことが出来る。
写真はgamiさんが撮影した光ファイバーで発光する風呂の入り口と俺。
建物内はタレルおじさん指定の光量にしぼった間接照明がそここに存在し
オレンジのスリットと緑色のスリット。
スリットの後方は十分な距離が確保されて光はほとんど均一に光っている。
土壁のような材質。
掛け軸がかかっているような場所にオレンジのスリット。
注意して聞くと高周波の音が聞こえてくる。
蛍光灯のような光源なのだろうか。
gamiさんによると実際に建築を行ったのは早稲田の教授?のようだ。
日本家屋だし、タレルおじさんにそこまでの知識があったのかは
確かに疑問だ。
立て付けを見ると、そこまで丁寧な仕事とは言えない。
建物内は全体的に光量が少なく、日が落ちると
照明が存在感を増す。
トイレとか、どこにスイッチがあるのかよくわからない。
比較的大きな風呂場は水面と洗い場の高さがほとんどそろっており
水面から5cmほど下で
光ファイバーが束になりねじられて青い光束を作っている。
光は全反射して水面下に留まるため
物を入れると(つまり入浴すると)水中で発光するような仕掛けだが、
気泡などで水の透明度がいまいち足りず感動的な体験とまではいかず。
光量も落ちているのかも知れない。
日の入り1時間前からプログラムがスタート。
自動的に照明を調節し、日が落ちていくあいだ空を見上げる。
可動式の屋根にスイッチを入れて開ける。
このOpen Skyそのものは
直島や金沢で見たものと全く一緒で、
空は曇っていて、白く見える。
間接照明によって切り取られた
空が水色に見えてくるのが不思議だ。
白かったはずなのに。
距離が計算されているのか
光の館の空間は直島や金沢と比べて
一回り小さいのにもかかわらず
開口部の大きさは写真に納めると同じ。
だんだんと
ブルーがYves Kleinのような濃さになる。
雲が動いているのが見える。
それにしても青い。
畳に寝転がってくつろげるのはとてもいい。
適当に写真を撮ったり
空と屋根の輪郭だけ見てみたり
なんであんなに青く見えるのか考えたり。
直島や金沢では常に他人の目があったけれど
ここではそういうものもない。
ふと隣を見ると、
瞳の中にもOpen Sky
やがて外は暗くなり、
室内がぼんやりとしたオレンジで包まれて
いつのまにかプログラムは終わる。
闇に包まれた光の館を見学して、眠る。
朝のプログラムは3時から。早起きだ。
台風の中、
偶然にも雨がそれほど降らずにすんだのはたぶん幸運だ。
Naoshima Open Sky by James Turrell
Kanazawa Open Sky by James Turrell
金沢21世紀美術館でやっていた期間展示は
artificial heart:川崎和男展ーいのち・きもち・かたちと
奈良美智展「Moonlight Serenade - 月夜曲」、
それから地元の美術家大学?の展示など。
知らなかったのだが
川崎和男という人は結構有名なプロダクトデザイナーらしく、
Kazuo Kawasakiで検索するとまずメガネブランド
としてヒットする。
見覚えがあったのはEIZOの液晶テレビ、FORIS。
文房具から表題の人工心臓まで、ありとあらゆるプロダクトを
デザインしている。
メガネは実際につけた風に体感できたり、
人工の器官にかんする展示では天井から部屋のプロジェクタで
心電図風の投影がカッコイイ。
デザインぽい図ではなく、比較的設計図っぽいスケッチの展示も。
奈良 美智の展示は超巨大な例の女の子の顔が
屋根にのっかっている家があり、
これに関してはもう、「うわあ」としか言えない。
インパクトがすごい。内部は奈良美智の作業場。
また古着を詰めて徐々に完成させてゆく
犬のこれまた超巨大ぬいぐるみがあり、
ついでに子供には着ぐるみを着て展示を見て回るサービスも。
おもしろい。
金沢に行った目的は主に金沢21世紀美術館だった。
この美術館を知ったのは以前エントリーで書いた
museum link passを森美術館でもらった時が一番最初だったのではないかと思う。
もちろんもらったときは行こうとは全然思わなかった。遠いし。
その後直島に行き、カフェまるやのブログに
21世紀美術館について、あるいは冬の金沢について書いてあり
それを魅力的に感じたり、美術空間散歩という本を見て、
さらに国内の往復分のマイルくらいなら十分貯まっているなど色々な
要因が重なって行ってみる事にした。
21世紀美術館の特徴は確か建物に
どこからでもアクセスできるというもので、上から見ると円形の建物の
いくつかに入り口があり、それは出口でもある。
館内は展示スペースとそうでない場所が透明のガラスで隔てられており、
遠くからなら展示スペースの一部が覗ける。
建物は周囲が円形だが、内部の展示室?そのものは直方体で
構成されているようだ。
美術館の建物そのものに付随するというか、建物そのものを作品として
使用しているAnish KapoorとJames Turrellの作品はたぶんいつ行っても
見られるはずで、
特にAnish KapoorのThe Origin of the Worldは
今回見た中で一番インパクトを受けた。
コンクリートの斜めの壁面に真っ黒な楕円形の空間が存在し、
それが穴なのかあるいは斜めの斜面に描かれた円なのか、
穴ならばどこまで繋がった穴なのか全くわからない。
光が完全に吸収された黒なのだ。
21世紀美術館の親切なところはこういった作品に解説のA4くらいの紙が
置いてあるところで、それによれば少ししゃがんで見てみようとある。
しゃがんでみてみると、楕円は完全に円形に見える。深淵な真円が
出来上がり、その瞬間うわあ、すげえなと理屈抜きで体感できる。
これは行ってみることをおすすめする。
James Turrellはタレルの部屋と書かれた展示室で
直島と同じopen skyがある。ここではblue planet skyという作品名だった。
しかしこの部屋には直島のような排他性というか特別な
空間という意識はとても低い。
なぜかと言われると困るなと思って少し考えてみたのだが
これはやはり美術館の建物そのものが出す雰囲気なのではないかと思った。
直島にある地中美術館が非常に鋭利な感覚があり、
かつ世界的観光地となった島自体の非日常さを人工的に演出している事に比べて、
21世紀美術館はそのコンセプト通りみんなが楽しむ雰囲気がある。
たぶんそれが「タレルの部屋」という名前にも出ていて
部屋自体の雰囲気を変えてしまうのだ。
もう一つ。
この美術館の常設展示でインパクトがあるのはプール。
普段言うことを聞かない(かどうか知らないが)幼稚園児達がみんなで
のぞき込んでいるのはプールの中に人がいるからだ。
この光景は初めて見る人にはとても不思議で、なんで?と思ってしまうだろう。
僕は知っていたので周りの人を観察して面白がっていたが
そういうのはひねくれ者のすることなのであまりおすすめしない。